筆者の母の友人・ケイコさん(仮名)は息子の嫁が家事をしない愚痴ばかり。5歳の孫を預かった時の無邪気な一言で、現代夫婦の新しい形を知ることに。
画像: 「嫁が家事をしないの」「最近の嫁は、、、」愚痴っていたら → 孫の『まさかの一言』にハッ!

息子の嫁への不満

70代のケイコさんは近所の友人たちとのお茶会で、いつも同じ愚痴をこぼしていました。

「息子の嫁は本当に家事をしないのよ」

息子夫婦の家に行けば、料理も掃除も洗濯も、息子ばかりがやっている光景。

「最近の若い嫁は……」

首を振りながら、ため息をつく日々。

友人たちも「そうよね、昔とは違うのよ」と相づちを打ってくれるので、ケイコさんの不満はどんどん募っていきました。

孫への禁断の質問

ある日、5歳の孫を預かることになったケイコさん。

可愛い孫との時間を楽しんでいるうちに、つい本音が出てしまいました。

「お母さんは何もしてくれないの?」

孫に向かって、そんな質問をしてしまったのです。

「おばあちゃんが聞くのもどうかと思うけど……」

軽い気持ちで聞いた質問でした。
でも孫の答えは予想外のものだったのです。

孫が教えてくれた真実

すると孫は目をキラキラさせながら答えました。

「ママはお仕事でみんなを助けてるの。パパはお家でみんなを助けてるの。だからチームなんだよ!」

「え?」

ケイコさんは驚きました。

詳しく聞いてみると、嫁は看護師として夜勤もこなす激務でした。

しかも家計の大部分は嫁の収入で支えられているという事実。

一方、息子はウェブデザイナーで在宅ワーク。

家事を担当するのは自然な流れだったのです。

「おばあちゃん、ママはすごいんだよ。病気の人を元気にするの」

孫の無邪気な一言に、ケイコさんは顔が熱くなりました。

古い価値観からの脱却

孫から教わったのは、現代の夫婦の新しい形でした。

家事=女性の仕事という古い価値観で、息子夫婦を否定していた自分。

現代の夫婦は、それぞれの得意分野を活かして「チーム」として機能している。

5歳の孫から、 大切なことを教わった瞬間でした。

時代は変わっているのに、 自分の物差しで測ってばかり。

もっと早く二人の頑張りを認めてあげていれば、と今になって反省するケイコさん。

でも気づけてよかった。

孫の純粋な視点が、凝り固まった価値観を溶かしてくれたのでした。

【体験者:70代・主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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