通勤の途中、突然見ず知らずの人に「千円貸して」と言われました。怪しい態度に違和感を感じ、断ったのですが、常習犯だったことが判明。これは筆者が『千円くれくれ男』に遭遇したときのエピソードです。
画像: 見知らぬ男性「交通費、千円貸して」怪しすぎる。交番の提案をしても拒否。さらに『逆ギレ』してきて!?

突然の声かけ

ある朝、通勤途中に若い男性から「すみません」と声をかけられました。道でも尋ねられるのかと思い立ち止まると、彼は切実そうな顔でこう言いました。

「財布を無くしてしまったんです。家に帰りたいので、交通費として千円貸してください」

怪しさが募るやりとり

見ず知らずの人にお金を借りるなんて……そもそも知らない人にどうやって返すつもり? と少し違和感を覚えました。
そこで私は「近くに交番がありますよ、財布が届いているかもしれません、行ってみては?」と提案しました。
すると彼は「交番の場所がわからない」と言い、教えてあげようとすると「いや、やめときます」と拒否。
そして再び「とにかく千円ください」と食い下がってきたのです。

逆ギレの一言

どう考えても怪しいと思った私は「お金持っていません!」と言いました。
事実、職場が家から近いため、通勤のときは小銭入れしか持ち歩かないのです。

すると彼は「えー! 千円ですよ。たった千円もないんですか?」と大げさに驚いてみせます。
少々カチンときた私は「そう! たった千円もないんです!」と答えました。

粘っても無理だと理解したのか、「じゃあ、もういいです!」と、キレ気味に言いながら去っていきました。
あまりの失礼な態度に私は呆気にとられてしまいました。

まさかの常習犯?

その後、歩きながら振り返ると、彼は今度は別の男性に声をかけていました。

職場に到着してその出来事を同僚に話すと、「それ、知人も同じ経験をしたよ。ウワサの“千円くれくれ男”だ!」とのこと。
他にも同じ目に遭った人が多数いるらしく、やはり常習犯だったようです。

人の親切心を逆手に取る人もいるのだと知り、やっぱり怪しかった! と納得しました。
同時に、ちょっとした油断が思わぬトラブルに繋がることもあるのだと痛感。
冷静に状況を見極めることの大切さを実感した出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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