友人Aの話です。
夫の買い物癖に悩まされ続けていたAさん。
ところがある日、意外な方向へと転じて「共同経営」のような関係に……。
困った習慣が思わぬ形で役立った、ちょっと意外で笑えるエピソードです。
画像: 「タグ付きの服が山積み、、、」爆買いする夫に“フリマアプリ”を勧めたら → 梱包を丸投げされカチン!

山積みになった服にため息

夫は買い物が大好きで、ひとりでもふらりとアウトレットへ出かけては大量に服を買ってきます。
単身赴任から戻ったときには、なんとラック6竿分の服を持って帰ってきました。
タグが付いたままの服も多く、一部屋がまるごと小さなブティックのよう。
あまりの量に、Aさんは「もう勘弁して」と思わず頭を抱えたのです。

訴え続けた末の変化

さすがにこのままでは部屋が埋もれてしまうと、Aさんは夫に片づけを求め続けました。
最初は聞き流していた夫も、ある日突然フリマアプリに出品すると言い出し、たちまち夢中に。
毎日出品しては値段を研究し、売れるたびに「今日は〇〇円だ!」と嬉しそうに報告してくるのです。
その姿はまるで研究熱心な経営者のようでした。

楽しむ夫、負担は妻に

ただし問題はここから。
出品や値付けは夫がするものの、梱包や発送の作業はすべてAさんに丸投げ。
「売れたけん、これよろしくね」と商品を渡されるのです。
ダンボールやテープ、緩衝材の在庫確認に追われる毎日に、Aさんの不満は膨らんでいきました。「これじゃあ私の仕事が増えただけじゃない?」と苛立ちを覚える瞬間もあり、段ボールの山を前にため息がこぼれることもしばしばでした。

思わぬ「共同経営」に

ついに不満を伝えると、夫は梱包材を自分で買いそろえたり、夕飯をごちそうしてくれるように。
たまに丸投げされそうになることもありますが、結局最後は自分で箱をもって発送に出かけていきます。
以前の爆買いも少しずつ減り、部屋は片づき、臨時収入も得られるようになって喧嘩も減りました。

手間はかかるけれど、思わぬ収穫に笑ってしまうことも。
困った習慣が、夫婦の新しい関係を生むきっかけになるなんて、ちょっと不思議で嬉しい体験でした。
長年連れ添うと、こんな形の共同経営も悪くないのかもしれませんね。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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