筆者の友人Aの話です。
新婚当初から亭主関白な夫に従ってきたA。
20年もの間「仕方ない」と思ってきましたが、ある日思わず口から出たひと言が、夫婦の力関係を一変させる出来事となったのです。
画像: 亭主関白に従い続けて20年。「俺を優先しろ!」ハァ? 思わず出た『ひと言』で「夫婦関係」が変わった日

新婚当初からの主従関係

新婚の頃から、夫は「亭主関白」を地で行く人でした。
職場の直属の先輩でもあったため、自然と主従関係のような空気ができあがってしまっていたのかもしれません。
専業主婦の私は家計を夫に頼る立場でもあり、「言い返したい」と思っても口をつぐむしかない毎日でした。

少しずつ広がる世界

その後、子どもが成長し、夫は単身赴任に出ることに。
少し時間に余裕ができた私はパートに出るようになり、ようやく外の世界とつながりを持ちました。会社で聞く他の家庭の実情。
言いたいことを言い合える夫婦の多さに驚きました。
また、反抗期を迎えた子どもと向き合う中で「私、夫の言うことを聞きすぎていたのかもしれない」と気づくようになったのです。

抑えてきた思いがあふれた瞬間

ある日、久々に帰省した夫が大量の洗濯物を抱えて帰ってきました。
しかし夕方の一番忙しい時間に、私は夕食の支度や子どもの用事に追われていて、夫の相手をする余裕などありません。
そんなとき「俺のことを先にしろ!」と怒鳴られたのです。
着替えが出ていない、という些細な理由でした。
長年こらえてきた思いがあふれ「何を言っているの?」という気持ちが口をついて出ました。

「うるさいわね、忙しいの見てわからない? 自分のことくらい自分でやりなさいよ!」

思えば結婚してから初めての反論。
その言葉に夫はハッとしたように黙り込み、洗濯物を片づけ始めたのです。

20年目の気づき

夫の行動に「え? 言い返したらそれで終わり?」と思った私。

それ以来、思ったことを素直に口にするようにしてみました。
言いたいことを我慢はせず、反論もためらわなくなったのです。
すると夫は、逆に私の機嫌を取るように変わっていきました。

もっと早く反撃すればよかった。
なんだ、こんなことだったのかと知った20年目の出来事でした。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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