筆者の知人の話です。「夫婦喧嘩が絶えない」と、会うたびに愚痴をこぼし、みんなに話を聞いてもらっていたママ友A子。本当に不仲なのかと思って、私もみんなも真剣に話を聞いたり共感したり、励ましたりしていました。そんなある日、とある別のママ友が、A子夫婦が仲良く出かけているところを目撃して……。
画像: 「夫の愚痴」は真に受けるな!? ママ友は「もう限界」と深刻な顔。でも『まさかのどんでん返し』に呆然

愚痴、愚痴、愚痴……いつも愚痴

ママ友であるA子と会うと、開口一番「また夫婦喧嘩したの」「もう限界」など、夫婦間の険悪さをにおわせる話ばかり。深刻そうな顔を見せられると、こちらもつい「大丈夫?」「無理しないでね」と相槌を打ち、本気で心配していました。
自分の家族との団らん中にA子から電話がきて同じような愚痴を吐かれることも度々あり、さらに放っておけなかったのです。

心配していたけれど

「子どもの前でそんなに喧嘩して平気なの?」と思うことも。私はA子の愚痴に何度も共感し、時には自分の夫婦の話まで引き合いに出して「うちも似たようなものだよ」と慰めたことさえありました。まさかその裏で、まったく違う現実があったなんて夢にも思わず……。

驚きの事実とは!?

ある日、別のママ友であるB子が、A子夫婦が仲良く二人で出かけているところを目撃。声をかけようか迷っていると、そばにいた近所の人から「どうかしたの? あのご夫婦のお友達? 二人とも、しょっちゅう一緒にお出かけしてるわよね。仲良しでうらやましいわね!」とも話しかけられたそう。

後日、B子からその話を聞いてびっくりしました。あれほど“喧嘩ばかり”と嘆いていたのに、実際は人目につくほど頻繁に出かけていたなんて。そのギャップに頭がついていかず、しばらく固まってしまいました。

言葉と行動のギャップ

思い返せば、彼女の愚痴は大げさだったのかもしれません。実際には仲良し夫婦の“スパイス”程度の喧嘩を、ことさらに強調していたのかも。
知った瞬間、拍子抜けすると同時に「じゃあ、私のあの心配は何のためだったのかな…...? 」と少しだけ考えてしまいました。しかし、その後には「本当は仲良しだったのね、良かった!」とほっとする気持ちが芽生えたのです。

そんな経験から

A子の家庭にも、いろいろと事情があったのだと思います。ただ、この経験を通じて、人の愚痴は真に受けすぎないほうがいいのかもしれないと思うようになりました。
結局、家庭の中身なんて本人たちにしかわからないのかもしれません。
このことから、私は人の愚痴にあまり振り回されすぎず、自分の家庭をしっかり見つめることに心も時間も使っていこうと思ったのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。

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