筆者の友人・T美には、中学生の息子がいます。中学入学とともにバスケットボール部に入部しましたが、思わぬ保護者間トラブルに見舞われたそう。ありえない保護者に遭遇したT美のエピソードをご紹介します。
画像: 私の息子に「下手だから、部活辞めてよ」“あり得ない要求”にあ然 → 暴走保護者の『悲しい末路』

部活動

私の息子は、中学に入りバスケットボール部に入部しました。
同じ1年生の新入部員は10人。
10人中7人はバスケ初心者だったのですが、息子が入部した時の3年生は非常に強く、地域の大会などでも常に上位を争うほどの実力でした。

初めての夏休みが終わって代替わりすると、1つ上の2年生も同じように強かったため、バスケ初心者である息子やその他数名への風あたりが強くなりました。
そんなとき、事件が起きたのです。

暴走

他校で行われた練習試合に参加したときのことです。
顧問の先生が1年生も試合へ出すようにすると、レベルの差は歴然。
相手の生徒たちに「今年は大したことない」と言われたのをきっかけに、ある保護者が暴走しました。

保護者会の会長であるMさんが私たちのところへやってきて
「ねぇ、あんなに下手で恥ずかしくないの?」
「うちの子たちに悪影響だから、辞めてくれない?」
と言ってきたのです。

これには私たちも驚きました。
他の2年生の保護者が「部活なんだし、そこまで言わなくても」と止めてくれたのですが、Mの暴走は止まりません。
あろうことか、息子たち本人にも同じようなことを言ったようで、帰宅後に息子はとても落ち込んでいました。

騒動

その後、直接Mに「下手だ」と言われた1年生の生徒たちは練習に参加しなくなりました。顧問の先生は解決しようとしてくれたのですが、結局、初心者だった1年生が7人退部することになったのです。

それで一旦は騒動が落ち着いたかのように見えましたが、息子たちが部活を辞めたことは学校中の噂になり、PTAでも問題に。
「中学校の部活動の意味をはき違えている」とMに対する非難が殺到したのです。

代償

その後、バスケ部には悪い評判が根強く残り、他にも退部者が続出。
試合に出られる人数を割り込んでしまい、他校との合同チームになってしまいました。
事のいきさつを知ったMの息子は大激怒し、親子の関係もうまくいかなくなったそうです。

子どものために一生懸命になることは間違いではありませんが、他人を貶めるような言動は慎まなければいけませんよね。
Mの暴走は、思いもよらぬ代償を生んでしまったのかもしれません。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子供を養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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