食べ物の恨みは一生とよく言われています。食欲は人間の3大欲求のひとつですから、食べ物を奪われた恨みは本能的に強く残るのかもしれませんね。今回は身近な人物に大好物を奪われ、食べ物の恨みを募らせることになった経験のある筆者の知人、Nさんのお話です。
画像: 実家から私に届いた高級肉。夫が勝手に「うちの実家で食べる!」でも、取り上げられたお肉は──!?

実家からの贈り物

当時Nさんは第一子を出産したばかり。これから子育てを頑張らなければならないと思っていたところに、実家からある贈り物が届きました。

両親は遠く離れた場所に住んでおり、父親が体調を崩していることもあって、生まれたばかりの赤ちゃんを見に来ることもできません。

そのため両親は産後のNさんの体を気遣い、お祝いとして超高級和牛の薄切り肉をたくさん送ってくれたのでした。
「わあ、すごいお肉!」
実はNさんの実家はお肉が有名な地域で、送ってくれたお肉は地元でも一番有名なお店でした。
「どうやって食べようかな……」
お肉が大好きなNさんはウキウキしてお肉を冷蔵庫にしまいました。

「ねえ、おすすめの食べ方は焼きしゃぶらしいよ」
慣れない育児でしばらくバタバタしていましたが、夕食にお肉を食べようと、Nさんが旦那さんにお肉の食べ方を相談しながら冷蔵庫を開けました。
「え、お肉がない!」
ちゃんと冷蔵庫に入れておいたはずのお肉が、どこにもなくなっているのです。

「ああ、お肉ならうちの実家に持って行った」
旦那さんは驚いて固まっているNさんに、シレッとした顔で言いました。

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