今回は、筆者が出会った、あるタクシー運転手さんとの心温まるエピソードをご紹介します。
運転手さんの<あるジンクス>のおかげで、その日は幸運続き!?
ラッキータクシーに、いつかまた巡り合えますように。
画像: タクシー運転手「お釣りは多めに渡します」えっ、どうして!? 運転手の『素敵な理由』に「感動した」

猛暑日に拾ったタクシー

先日、私がタクシーを利用した時のエピソードです。

目的地までの距離はさほどなかったのですが、その日はひどい猛暑だったため、空車を見つけた私は迷わず手をあげました。

車内に乗り込むと、運転手さんがにこやかにこう声をかけてくれます。
「こんにちは。今日も暑いですね~。車内の温度、大丈夫ですか?」

なんて丁寧な人だろう、と思いつつ「大丈夫です」と答えると、「スマホの充電ケーブルもありますので、よかったら自由に使ってくださいね」とまで。

先ほどまで、暑さにクラクラしていた私にとって、運転手さんの気遣いがとてもありがたかったです。

「ずっと乗っていたいかも……」

その運転手さんは、必要なタイミングで「空いているほうの道を行きますね」や、「あと5分ほどで着きそうですよ」などと声をかけてくれ、でもそれ以上お喋りを続けるでもなく、静かで気持ちのいい運転をしてくれました。

たまに、お話好きな運転手さんもいらっしゃいますが、疲れ切っている時は少し困ってしまいますよね。

彼の運転するタクシーは、とにかく居心地がよく、また、運転もなめらかで、いつまでも乗っていたいと思うほどでした。

運転手さんの、素敵なジンクス

さて、もうすぐ到着するという時。
すぐ手前で信号に引っかかったためか、目的地に着いたその瞬間に、運賃のメーターが上がってしまいました。

私が財布を出そうとすると、運転手さんが「おっと、すみません。今上がってしまったぶんは結構ですので」と申し訳なさそうに言います。
そればかりか、お釣りも少し多めに渡そうとするのです。

「そんな、申し訳ないです」と恐縮する私に、
「いえ、そうさせてください。これはね、僕のジンクスなんです」と運転手さんは微笑みました。

「ジンクス?」
「はい。こうして、お客様に心を配っていると、不思議とその後、長距離移動の方が乗ってくださったり、暇な日に雨が降ってお客様が増えたり、なにかしらラッキーなことが起こるんです」

中には、数百円のためにわざとメーターをあげる運転手さんだっているのに――。
私はすっかり感動してしまいました。

ラッキータクシー、ありがとう

彼の言葉を受けて、ありがたく運賃をおまけしてもらったわけですが、不思議なことに、その日一日、ラッキーなことが重なって、とてもいい日になったんです。

「これはきっと、運転手さんのジンクスのおかげだ」
素敵な優しさが、私にラッキーパワーをくれたんですね。

運転手さん、本当にありがとう。
いつかまた、ラッキータクシーに巡り合えるよう、私も人に優しくいようと思います。

【体験者:30代女性・自営業、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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