これは筆者の友人Tさんから聞いたお話です。
共働きで慌ただしい毎日を送るTさんは、小学2年生の長男が宿題そっちのけでスマホやテレビに夢中なことに悩んでいました。ある夜、「今日はスマホもテレビもダメ!」と声を荒げてしまったことで親子関係がぎくしゃく。しかし、担任の先生のひと言をきっかけに、思いがけない展開へとつながっていったのです。
画像: 「今日はスマホもテレビも禁止!」に息子が大号泣 → 翌日、担任の“ひと言”が【まさかの救い】に!?

「テレビ見る!」が合言葉の息子にモヤモヤ

ママ友Tさんは共働きで、毎日を全力で駆け抜けています。ところが小学2年生の長男は、宿題よりもスマホやテレビに夢中。学校から帰ってくると「テレビ見る!」が挨拶代わりで、親子の雰囲気はいつもギクシャク。ある夜、疲れがたまったTさんは、つい反射的に「今日はテレビもスマホもダメ!」と声を荒げてしまいました。その瞬間、長男は泣きながらドアを閉め、Tさんは「これじゃ話もできない……」と打ちのめされたそうです。

先生のひと言が息子の心を動かした

翌朝、Tさんを出迎えた長男の表情は少し落ち着いていました。驚いたことに、彼はこう言ったのです。
「前に、先生が『ママのせいじゃないよ、自分で考えてみて』って言ってくれたんだ」
先日行われた面談の際、担任の先生は「今は親子でルールに悩んでいる家庭が多い。だから“自分ルール”を考えるのも方法の一つだよ」と優しく助言してくれていたとのこと。その言葉は押しつけではなく、ふわりと背中を押してくれるようで、それを思い出し長男の気持ちはすっと軽くなったようでした。

「スマホタイム表」で親子に変化が

その夜、Tさんと長男は一緒に「スマホタイム表」を作ることにしました。内容はとてもシンプルで、「宿題60分→15分スマホ→夕食→15分スマホ」といった時間区切りのルール。守れたらシールを貼る仕組みにすると、次の日から変化が現れました。長男は自分で表を確認し、宿題にスムーズに取りかかるように。親が口を出さなくても「やることを自分で決められる」ことに喜びを感じている様子に、Tさんは胸がじんわり温かくなったといいます。

自主性を育てるきっかけに

この体験を通じて、Tさんは母親として大きな学びを得ました。叱るだけでは伝わらないこともあり、子どもに“考える機会”を与えることで初めて自主性が育つということ。そして、先生のような第三者からの柔らかい言葉が、親の言葉以上に子どもの心に届く場合があるということです。今では親子の時間も以前よりずっと穏やかになり、Tさんは「先生のひと言に救われた」と心から感謝しているそうです。

【体験者:40代・女性会社員 回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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