仕事での出会いは、時に人生を左右することもあります。だからこそTPOをわきまえ、失礼のないように気をつけるものですよね。一方で、思いがけないきっかけから素敵なご縁が生まれることもあるようです。友人の体験談をご紹介します。
画像: 部下が名刺交換した瞬間、相手が「えっ!?」→ 【とんでもない名刺】に、顔面蒼白、、、!

緊張の初顔合わせ

先日、大手取引先との初顔合わせに、新人の部下を連れて行ったときのことです。

絶対に失敗できないと思い、事前にビジネスマナーを何度も確認し、名刺交換の練習まで徹底して行いました。

部下も真剣に取り組んでくれて、私自身「これなら大丈夫!」と安心していたのですが……。

思いがけないトラブル

そして迎えた商談当日。
緊張感の中、先方の担当者にご挨拶し、名刺交換の場面になりました。
部下は私の隣で、練習通りに丁寧な所作で名刺を差し出します。

しかし、その名刺を受け取った相手の担当者が、「えっ……?」とつぶやいて固まってしまったのです。

嫌な予感が走り、私は慌てて名刺をのぞき込みました。

まさかの「ご本人ですか!?」

そこにあったのは、会社から支給されたビジネス用の名刺ではなく──

派手なアニメ風のイラストとペンネーム、SNSアカウントが記載された、プライベートで同人活動をする際に使用しているらしい名刺でした。

すぐに部下も自分のミスに気づき、顔面蒼白。
まさに「終わった……」と絶望しかけたそのとき、相手の担当者が突然、目を輝かせて言いました。

「もしかして、ご本人ですか!? 僕、大ファンなんです!」

予想外のつながりが生んだ縁

まさかの展開に、私も部下も思わず唖然……。

なんと、目の前の担当者は、部下が長年ひっそりと続けていた同人活動の作品を、ずっと追いかけてくれていた熱心なファンだったのです。

その後は、共通の趣味の話に花が咲き、名刺交換での硬い雰囲気はどこへやら、一気に親しいムードに。

結果として商談はトントン拍子でまとまり、契約は驚くほどスムーズに成立しました。

人とのご縁は本当に不思議なもので、どこで、どのように繋がるか分からないものだと、心底思い知らされた1日になりました。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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