これは筆者自身の体験です。
ある日の夕方、4歳の息子と積み木で遊んでいた時、私は片手でスマホをいじっていました。すると後日、息子から「ママだって遊ぶ時スマホ見てるじゃん」と言われ、胸に突き刺さる思いをしました。子どもに求める前に、まず自分の姿を見直す大切さを学んだ出来事です。
画像: 「ママだって見てるじゃん!」【息子の一言にハッ】息子と遊んでいる途中で『母が反省したワケ』

息子と遊びながらついスマホに手を伸ばす私

ある日の夕方、4歳の息子と積み木遊びをしていました。けれど私は遊びに集中せず、片手でスマホをいじりながらSNSやLINEの返信をしていたのです。「ちょっとだけなら大丈夫」と自分に言い訳しながら、つい画面に目を向けてしまっていました。そんな日々を繰り返すうちに、息子が私の声かけを聞かなくなってきたのです。「そろそろご飯だから片付けようね」と言っても無反応。イライラした私は、思わず「ちゃんとママの目を見て話を聞きなさい!」と強く注意してしまいました。

息子の一言にハッとして→モヤモヤ

すると息子は振り向いて一言。
「ママだって、いつも僕と遊ぶ時スマホ見てるじゃん」
その瞬間、心臓をギュッと掴まれたような衝撃を受けました。確かにその通り。私は息子に“自分を見ていない”ことに気づかれていたのです。息子はただ注意を聞かないのではなく、ちゃんと見てほしいのに見てもらえない寂しさを感じていたのだと思いました。その小さな心に、私は無意識のうちに傷を残していたのかもしれません。モヤモヤと罪悪感が押し寄せました。

「目を見て話す」ルールを作った親子

その日、私は慌てて息子に向き合い「ごめんね」と謝りました。そして「これからは一緒に遊ぶ時にスマホは見ないよ。だからお互いに、話す時は相手の目を見て聞こうね」と約束しました。息子は安心したように頷き、それ以来、親子で「目を見て話す」という小さなルールを決めました。すると不思議なことに、息子は以前より素直に話を聞いてくれるようになり、私自身も「ちゃんと向き合えている」という実感が持てるようになったのです。

子どもに求める前に親が示す姿勢

この出来事を通して学んだのは、「子どもにちゃんとしなさいと言う前に、自分がどう接しているかを振り返ること」の大切さでした。私のスマホ習慣は無意識のうちに息子へ影響を与え、「話を聞かない子」にしていたのかもしれません。子どもは親の背中を見て育つもの。だからこそ「子どもにしてほしいことを、まず自分がやる」ことを忘れてはいけないと痛感しました。
ほんの少し意識を変えるだけで、親子の関係は大きく変わる。今では、目を見て会話をする時間が私にとって一番のご褒美になっています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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