親しい間柄の友人であっても、物の貸し借りをする際はきちんと返すのはもちろん、お礼をするなど気を遣う人も多いのではないでしょうか。親しき中にも礼儀ありとはよくいったものです。今回はそんな友人との物の貸し借りがきっかけで友情にひびが入った経験のある筆者の知人、Kさんのお話です。
画像: 旅行帰りの友人から「ごめーん、自分で取りに行って」貸したものを忘れられた挙句、衝撃発言が!

海外旅行に行く友人

Kさんは旅行が趣味で、仕事の長期休暇のたびに旅に出るのを楽しみにしています。旅先は国内だけにとどまらず、年に1回は海外旅行にも行っていました。

普段の仕事がかなりハードなぶん、旅先でゆっくりと観光をしたり美味しいものを食べたりするのがKさんのストレス解消法でした。

そんなある日、Kさんの学生時代の友人、Oさんが突然電話をかけてきました。
「今度の休みに海外旅行に行くことになったんだけど、変換プラグ持ってたら貸してくれないかな」
変換プラグというのはコンセントの形や電圧の違う海外でも日本の電化製品を使えるようにするプラグです。

「もちろん持ってるよ! 貸してあげる」
お互い仕事が忙しく、最近はあまり会えていなかった友人のために、Kさんは快く変換プラグを貸してあげました。

忘れられた変換プラグ

Kさんが変換プラグを貸してから数週間後。もうとっくにOさんが旅行から帰ってきているはずなのに、まったく連絡がありません。
「そろそろ返して欲しいんだけどなあ」
実はKさんも近々海外旅行に行くことになっているため、変換プラグを返してもらおうとOさんに電話をかけました。

「そろそろ変換プラグを返してくれる? 私も使うんだよね」
すると電話の向こうのOさんから返ってきたのはまさかの返事でした。
「ごめーん! 空港の近くのホテルに忘れてきちゃった! 自分で取りに行ってくれる? 旅行で空港に行くならホテル寄れるでしょ」

Yさんはその言葉に絶句しました。確かにOさんの家から空港まではかなりの距離があり、取りに戻るのが面倒なのはわかります。またKさんは海外旅行のために空港に行くので、その前にホテルに寄ることは可能です。

しかし友人に借りたものを忘れてきたうえに、催促されないとそれを言わなかったことや、自分で取りに行くか、ホテルから郵送してもらう手続きもしていなかったことにKさんはショックを受けました。
「わかった……」
決して納得はしていませんでしたが、Kさんはそのまま電話を切りました。

その後変換プラグはKさんが自分でホテルに取りに行ったものの、それからOさんと付き合うのはやめたそうです。

親しい間柄であっても、互いへの配慮を怠ってはいけないこと。そして、物の貸し借り一つで、その人の本質が見えてしまうことがあるということをKさんは学びました。
Kさんは、たとえ小さなことでも、信頼関係を築くためにはお互いへの敬意と責任感が不可欠だと気づいたのでした。

人から借りたものを忘れてきたうえに本人に取りに行かせるとは、確かになかなか身勝手な行動です。ですが、この出来事はKさんにとって、今後どのような人と付き合っていくべきかを考える、大切なきっかけになったようです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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