年月の経過とともに、以前は正しいとされていたものが違うと判明したり、新たな発見で医学などが発展したり、常識や思考は移ろいゆくもの。そんな風に『昔といまは違う』ということは多々あります。しかし、今回登場する母親は『自分の生きた時代が正しい』と、思考をアップデートできずにいるようで……。今回は筆者の知人から聞いた、妊娠中におこった母親とのエピソードを紹介します。
画像: 妊娠中、生ものを控えていた私に「食べなさい! だって──」母の【横暴すぎる言い分】にウンザリした話

親子で回転寿司へ

今日は両親と私の3人で外食をする日です!
行き先は母の希望で『回転寿司』に決定しました。

実は先日、私が妊娠していることが発覚しました。
私の妊娠がわかってから、両親と外食に出かけるのは今日が初めてです!

生ものを控えたい私

産院で先生から妊娠中『食べてはいけないもの』や『NGではないけど注意が必要なもの』、『控えるべき行動』などを教えてもらいました。

先生の話では、刺身などの生ものは食べてはいけないわけではないけど、妊娠中は免疫力が低下するため、食中毒といったリスクの軽減などのためにもさまざまな注意が必要だと説明を受けています。
私はその説明を受け「極力生ものを避けて食事をすれば安心だな」と受け取りました。

そのため、私は回転寿司で玉子やボイルしたエビなど、生ではないものを選びながら食事を進めました。

父の疑問

食事を開始してしばらくすると、父が私に「今日は好物のいくらを食べないのか?」と不思議そうに尋ねてきました。

いつもは必ず好んで食べるものを注文していなかったので、不思議に感じたのでしょう。
そのため父に『お医者さんから、食中毒にかかると母子ともに負担がかかるって聞いたから』と伝え、いまは食べるのを控えていると話しました。

横暴すぎる母の言い分

話を聞いていた母が「私が妊娠や出産した時代には生ものを食べたらいけないなんて言われていなかった。それでも健康な子供を3人も産んだ。あなたもそんなこと言わずに食べなさい」といくらを注文するように勧めてきたのです。

好物を食べたいだろうと気遣ってくれた気持ちは嬉しいのですが、いまはいくらを食べることよりもリスクを回避して安心を取りたい私。

母に「大丈夫かもしれないけれど、少しでもリスクがあるとされているなら、私はやめておくよ」と、いくらの注文を断りました。

すると母は「大丈夫だって言ってるでしょうが! 言うことを聞かないなら勝手にすれば」と怒ってしまったのです……。

確かに母の時代では、刺身などの生ものに対して特に病院で指導はされていなかったようです。
ですが、いまと昔では当たり前が違うことも多いし、安全を優先して怒られる意味がわからない、とうんざり。
私の妊婦生活なので、言われなくても勝手にさせていただきます。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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