これは筆者自身と4歳の息子との日常の中での体験です。
いつもは「おもちゃ付きセット」を選んでいた息子が、自らの意思で違うメニューを選んだことで、私は息子の成長に気づかされました。
小さな選択にも、子どもの意思が宿っていると実感した出来事です。
画像: いつも「おもちゃ付きハンバーガー」を選んでいたのに。4歳息子が『成長した瞬間』に胸を打たれた

息子、おもちゃよりハンバーガーを選んだ日

ある日、4歳の息子といつものようにファーストフード店に行ったときのことです。
これまではどんなにお腹が空いていても、必ず「おもちゃ付きセット」を頼んでいた息子。正直、彼にとってはハンバーガーよりもおもちゃの方がメインだったように思います。

「今回はおもちゃ、いらない」

その日も、私は息子が当然のようにおもちゃ付きセットを選ぶと思っていたのですが、まさかの言葉が返ってきました。

「今回はおもちゃなしで、食べたいハンバーガーのセットがいい!」

思わず「えっ、なんで?」と聞き返すと、

「今回のおもちゃはあんまり興味ないし、食べたいのがあるから」と息子。

その瞬間、「あ、成長したな」と感じました。

小さな選択が、大きな一歩に見えた

これまでなら、おもちゃがあるかどうかが最優先だったのに、自分で「食べたいものを選ぶ」という行動ができたことに、私は感動すら覚えました。ハンバーガーの味よりも、その“自分の意思で選んだ”という事実が、とても大きな意味を持っていたのです。

つい“決めてしまう”親心

私は「まだ小さいから」「どうせおもちゃが目当てでしょ」と、勝手に息子の選択肢を決めつけていました。でも、子どもは思っている以上にちゃんと考えている。自分なりの理由があって、自分なりの判断で動いている。そのことに気づかされました。

親がすべきは「選ぶ力」を支えること

息子の言葉に耳を傾ける中で、私は親として“選ばせる勇気”の大切さを実感しました。まだ幼いように見えても、子どもは少しずつ自分の意思を持ち、それを表現し始めています。

それを無意識に親が奪ってしまうことのないように――。小さな選択かもしれないけれど、その一つひとつを大切にして、子どもが自信を持って選べるよう、そっと見守る姿勢が必要なんだと感じました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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