毎晩2時間も浴室にこもるようになったのは、筆者の友人・リエさん(仮名)の夫。「浮気?」と疑心暗鬼になり、覗いた浴室で目にしたのは、妻への深い愛情でした。
画像: 夫が毎晩帰宅後【2時間もお風呂】「まさか浮気?」→ 浴室を覗いた妻が見た【意外すぎる光景】

海外生活への憧れと結婚

リエさんは、子どもの頃から海外生活に憧れていました。

友人の紹介で出会ったのは海外旅行好きで、外資系企業に勤める夫。意気投合し、結ばれました。

「この人となら、夢が叶うかもしれない」

そう胸を高鳴らせながら、同じ方向を見て歩んできた2人。

結婚生活は順調そのものでしたが、最近になって夫の行動に小さな変化が現れたのです。

謎の長風呂

夫が毎晩お風呂に2時間も入るようになりました。

以前は30分程度だったのに、なぜこんなに長時間?

「疲れてるのかな」と最初は心配していたリエさんでしたが、日に日に不安が募ります。

「もしかして浮気相手と電話してるのでは?」と疑心暗鬼になってしまいました。

夫に直接聞くのも気が引けて、モヤモヤした日々が続きます。

浴室で見た意外すぎる光景

ある日、ついに我慢できなくなったリエさんは、静かに浴室のドアを少し開けました。

そこには、湯船に浸かりながら真剣な表情でスマホ画面を見つめる夫の姿。

防水ケースに入れたスマホで、英会話アプリを使い黙々と学習していたのです。

「なんで隠してたの?」と尋ねると、夫は少し照れくさそうに笑い、静かに打ち明けました。

「実はさ、外資系の会社に入ったのに、今まで英語を全く必要としない部署にいたんだよね。

でも最近、会社で海外赴任の話があって……リエちゃんを期待させて裏切りたくなかったから、確実になるまで黙ってたんだ。夢を叶えてあげたくてさ」

その瞬間、リエさんの胸はじんわりと熱くなりました。

夫婦で叶えた海外の夢

リエさんは夫の努力と、自分へのまっすぐな愛情に胸を打たれました。

その日から、2人で英語の勉強をするのが日課に。

笑い合い、励まし合いながら進める時間は、まるで学生に戻ったみたいでした。

数か月後、ついに夫の海外赴任が決まり、2人はシンガポールでの暮らしをスタート。

疑ってしまった自分を少し恥ずかしく思いながらも、夫の想いを知ることができた喜びの方がずっと大きかったといいます。

パートナーへの信頼と、夢に向かって共に努力することの大切さを、改めて感じた出来事でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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