筆者の話です。
転勤先で出会ったMさんは、初対面で「ご主人、どこの大学?」と聞いてきました。
その後も続く自慢話にモヤモヤ。
ある日、思わず聞き返してみたら——
画像: 初対面で「ご主人、どこの大学?」【高学歴の夫を持つママ】の何度も続く“自慢話”に『聞き返した結果』

転勤初日、出会った“おしゃべり好きなママ友”

社宅に引っ越して間もない頃、最初に声をかけてきたのがMさんでした。
「ご主人、どこの大学?」と、いきなりプライベートな質問をされてびっくり。
新しい土地での生活にドキドキしていた私にとっては、まさかの質問だったのです。

まだ右も左も分からない中、そんなふうに詮索されるとは思っておらず、思わず身構えてしまいました。
Mさんの夫は某有名国立大卒。
なるほど、それなら聞きたくなるのかもしれないと思いました。

次々と繰り出される“すごい人アピール”

その後も、Mさんは毎日のように話しかけてきては、自慢話を展開。
「この間お邪魔したお宅には噴水があって〜」
「うちの子の幼稚園の友達、議員さんの娘さんなの。やっぱり育ちが違うわよね~」
といった具合に、どこか“自分の評価”にもつなげようとする感じがしました。

最初は「すごいですね」と受け流していたけれど、会うたびに続く“人脈マウント”に、だんだん疲れてきます。
知らない人のバックグラウンドを聞いてもこちらはピンとこないのが本音です。

ふと聞いてみた、“あなたはどうなの?”

ある夕方、またいつものように自慢話を聞かされたあと、思わず口をついて出てしまった一言。
「Mさんは、どちらの大学のご出身なんですか?」
すると、少し間を置いてから「私は……地元の〇〇短大だけど」と、小さな声で返答がありました。
さっきまでの勢いはどこへやら、一気にトーンダウンするMさん。
「その短大、知ってるよ。県内で有名な学科があって、良さそうなところだよね!」
私は不安そうな顔をしていた彼女に、そう笑顔で返しました。

学歴や肩書きで人の価値は決まらない

Mさんが言い淀んだそのとき、「ああ、この人は“自慢しないと不安”なのかもしれない」と腑に落ちた気がしました。
だからといって、他人の背景を詮索したり、肩書きでマウントを取るのは違うと思います。

確かに誰でも合格できるわけではない高学歴の大学を卒業することは、すごいことでしょう。
その人が家族なら、自慢もしたくなるのかもしれません。
でも、学歴やバックグラウンドを理由に人の善し悪しを判断するものではないし、ましてやそれは仲良くなる基準でもないのです。

どんな学歴や経歴だって、本人にとってはかけがえのない人生の大切な時間です。
価値観は人それぞれですが、それはこれから誰と出会っても、忘れずにいたいと思ったのです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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