筆者の話です。
人には優しいのに、私には興味がなさそうな夫。
“心がすり減っていく感覚”に気づいた日のことです。
画像: 職場で「優しい人」と慕われる夫だけど、、、私の愛情が『すり減っていってしまったワケ』

優しさで慕われる夫。最初はちょっと、うれしかった

夫は物腰が柔らかく、誰にでも丁寧な話し方をする人です。
職場では「相談しやすい人」として女性陣に慕われているようで、最近では同僚の家庭の話を聞いて帰ってくることもありました。
「Aさんの旦那さん、全然家事してくれないらしくてさ」
そんな話を聞いて「うちはまだマシかもね」と笑う夫を見て、最初はちょっと誇らしく思っていました。
頼られるのは悪いことではないし、うちの夫は落ち着いているからだと。
でもそのうち、なんだか違和感を覚えるようになっていきました。

家での夫の態度とのギャップに、じわじわとモヤモヤが募る

夫は職場では親身に話を聞いているのに、家ではまるで別人のようでした。
今日あったことを話しかけても「ふーん」とスマホをいじりながらの返事ばかりです。
たまにはこちらを見てほしいと思っても、視線はずっと画面の中。
ごはんの味を聞いても、ちょっとした買い物の相談をしても、まともなリアクションは返ってきません。
あれ? 職場の同僚の話は、あんなに細かく覚えてるのに……私の話は、どこへ行ったの?

“優しい人”がなぜか冷たく感じる瞬間。愛情が減っていく感覚

ある日「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」と話しかけたときも、夫はスマホゲームを続けながら「ふーん」と返してきました。
話の途中で、どこかの画面をスクロールする音が聞こえた瞬間、なぜか胸の奥がスッと冷えた気がしました。
『あんまり人にばかり優しくしていると、私の愛情もどこかへ行ってしまうよ』
そう言いかけて、私は飲み込みました。
この人は“優しい”けれど、“私に優しい”わけではないのかもしれません。

話を聞いてほしい相手は、やっぱりあなたなんだけど──

それ以来、私は夫にあまり話しかけなくなりました。
必要なことは伝えるけれど、反応がないとわかっている話は、もうしないようにしています。
こちらから話を振らなければ、夫も特に何かを言ってくるわけではありません。
静かな時間が流れ、ケンカをしているわけではないけれど、何かが少しずつ冷えていくような感覚があります。

夫は今もきっと“いい人”なのだと思います。
でも私は、“いい人”より“私にちゃんと向き合ってくれる人”がよいのです。
このまま愛情が削れてなくなってしまう前に、気づいてくれたら。
ちゃんと聞いてほしい話は、まだ胸の中に残っています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.