これは筆者自身の体験です。ある夜、息子が急に泣きながら起き、抱っこを求めてきました。これまで経験したことがない状況に私は驚き、どうしていいかわからず戸惑いました。焦らずに待つことの大切さを実感した出来事です。
画像: 「幼稚園の夢が怖かった」夜中に泣いた息子。詳しく聞こうとするもダンマリ。親として学んだ『大切なこと』

息子が泣いて起きた夜

ある晩、息子に急に起こされて驚きました。私が目を覚ますと、目の前に泣きながら「ママ、抱っこして!」と訴える息子の姿がありました。こんなことは初めてで、私は焦って「どうしたの?」と尋ねました。息子は涙を流しながら「幼稚園の夢を見た」と答えました。その瞬間、私はどうしていいのか分からず、ただ戸惑うばかりでした。

すぐに解決したい気持ちと焦り

息子が泣き止まないので、しばらく抱っこして落ち着かせ、少しでも安心させようと必死でした。その後、息子が泣き声を収めた頃、「どんな夢を見たの? 何が怖かったの?」と尋ねましたが、息子は答えず首を横に振るばかり。私はその気持ちが気になり、何とか答えを引き出したい一心で「もっと教えてくれない?」と聞きました。しかし、息子はその後も黙ったままで、あっさり寝入ってしまいました。

ママ友からのアドバイス

その翌日、私はママ友や夫にこのことを相談してみました。すると、ママ友から「無理に聞き出す必要はないよ。息子が話したいと思った時に、きっと話してくれるから、焦らず待ってあげるのが大切だよ」とアドバイスをもらいました。最初はその言葉に驚きましたが、すぐに冷静になり、息子が自分のペースで話すまで待つことに決めました。焦らずに、息子の気持ちを尊重することが大事だと感じました。

自分から話してくれた息子

それから数週間が過ぎ、ある日息子が突然、自分から話し始めました。「ママ、実は幼稚園でお友達とケンカして、おもちゃを取ろうとして怒った夢を見たんだ」と話してくれたのです。息子は少し寂しそうな顔をしながらも、自分の気持ちをやっと打ち明けてくれました。その時、私は本当に安心しました。無理に聞き出さず、息子が心を開いて話すタイミングを待ったことが良かったのだと実感しました。

親としての成長と気づき

息子の涙を見た時、私は「すぐに解決してあげたい」という思いに駆られました。しかし、息子が自分から話したいと思うまで待つことが、彼にとって安心感を得られる方法だったのです。

子どもはまだ言葉で気持ちを伝えるのが難しいこともあります。その分安心して話せる環境を整えることで、親子の信頼関係もより深まるのだと思いました。

「焦らず、無理に答えを求めないこと」
今後も息子のペースに寄り添い、見守る姿勢を大切にしていきたいと思います。子育ては決して簡単ではありませんが、息子と一緒に成長し、学び続けていけることが嬉しいと感じた出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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