筆者のエピソードをご紹介します。
子どもの頃歯科矯正をしていた私。当時は笑うと矯正器具が見えるのを、コンプレックスに感じていました。
それでも父は私の等身大を写真に残し続けてくれ、大人になった今、振り返ると良い思い出になっています。
画像: 歯科矯正中の私に「口を閉じずに笑え!」父に言われ嫌々笑っていたけれど → 今は感謝しているワケ

歯科矯正をしていた頃

私は子どもの頃、歯科矯正をしていました。
歯並びが綺麗になったので、親に感謝していますが、
当時は笑うと銀色の矯正器具が見えることがコンプレックスで、
写真を撮る時は口を閉じて、微笑むようにしていました。

カメラ担当の父から言われた言葉

当時のわが家のカメラ担当は、父。
カメラが趣味だったこともあり、出先でよく写真を撮っていました。

矯正器具が見えないように微笑む私に父は、
「口を閉じずに、思いっきり笑え!」
と、若干怒り口調でした。

「何で歯を見せないといけないかなぁ」
と私は思いつつ、嫌々ながらも父の助言通りに、歯を出して笑っていました。

大人になって知った、等身大の良さ

大人になって、旦那が初めて実家に来た時、父は昔のアルバムを持ってきました。
開けると、矯正器具が丸見えでニカッと笑う、日焼けした私。

「一番可愛い頃のを持ってきたぞ」
と、普段そんなことを言わない父が、嬉しそうに言うじゃありませんか。

「嫌々笑っていた記憶があるけどなぁ」
と思いながら、私も当時の写真を改めて見てみると、

撮影時の父の声掛けや、それに対して嫌々ながら笑っていたこと、
そんな思い出を含め、「その時の等身大」を感じる、良い写真に見えてきました。

等身大を残し続けてくれた父に感謝

歯科矯正をしていた時も、私の人生の大事な一部。
成長過程における等身大の姿は、その時にしか残すことができず、見返すと良い思い出になるなぁと改めて思い、
「その時の等身大」を残し続けてくれた父に感謝の気持ちになりました。

ちなみにですが、孫が生まれた今でも、父は私の写真をよく撮ります。
そろそろ等身大の写真から卒業したい年齢になってきましたが、数十年後、これもまた良い思い出になるのだと思います。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。

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