筆者の息子が離乳食のころのエピソードです。
「赤ちゃんはよく吐いちゃう」と聞いてはいましたが、息子の初嘔吐は、移動中のバスの中でした。
頭が真っ白になった私を救ったのは、老夫婦の連係プレーでした!
画像: バス内で、息子がまさかの離乳食リバース! 私「一体どうすれば」→ 高齢夫婦の『連係プレー』に大感謝!

食欲旺盛だった離乳食の時期

息子が離乳食の時期、食欲旺盛だった息子は本当によく食べました。
「もっともっと」
とパクパク食べる息子が可愛くて、私はついつい欲しがるだけ与えてしまいがちでした。

その日も、いつものようにお昼ご飯をおかわりまで食べました。
げっぷも出たし、オムツも取り替えて、さぁお出かけでもしようかと、息子と二人、バスに乗りました。

バスの中で離乳食リバース

ところが、バスが終点に到着する直前、息子がいきなりリバース。
それも、お昼に食べたもの全部出すくらいの量だったので、
念のため程度に持ち歩いてたガーゼでは足りないほどでした。

「赤ちゃんはよく吐いちゃう」と事前知識はあったものの、初めての経験に、私は頭が真っ白になりました。

救ってくれた老夫婦の連係プレー

幸い他の乗客の方にかかったりすることは無かったのですが、
この場をどう収拾して良いか分からず茫然としていると、後ろの席の老夫婦が声をかけてくれました。

おばあさんは
「あらあら、大丈夫?」
と私に声をかけつつ、運転席に移動し、

「運転手さん、赤ちゃんが吐いちゃったのよ。お掃除すみませんがお願いしますね」
と伝えてくれました。

おじいさんは
「お母さんの洋服にちょっとついちゃったね。赤ちゃんはよく吐いちゃうからね」
と、ティッシュで私の洋服をふいてくれました。

お二人の連係プレーが阿吽の呼吸すぎて、私は
「どうしてこんなに落ち着いて対応できるんだろう」
と止まった思考の中で、そんなことを思っていました。

そうこうしているうちに、バスは終点に到着。
まだ思考停止中だった私は、バスを降りる際に「ありがとうございました」の言葉をお二人に伝えるのが精いっぱいでした。

今でも思い出す、お二人の連係プレー

あれから月日が経ち、小学生になった息子と今でも同じバスを利用しますが、
あの日の老夫婦のことを思い出して、感謝の気持ちでいっぱいになります。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.