通勤電車で流れてきたのはスマホからの大音量の音楽!
誰もが注意をためらうなか、ある男子高校生の“静かなひと工夫”が車内の空気を一変させました。
今回は筆者の友人から聞いた、電車内での気づきのエピソードをご紹介します。
画像: 電車内で、大音量で音楽を流す強面男性。気まずい空気の中 → 高校生の『スマートな機転』に感謝!

騒音が気になるが?

これはある朝いつものように会社へ通勤する途中の電車内での出来事です。

混み合った車内で、近くに立っていた強面の男性のスマホから、突如大音量の音楽が鳴り響きました。

男性はヘッドホンをしていたのですが、どうやらスマホに接続されていない様子。

周囲の乗客は顔をしかめていましたが、180cmは優に超えそうな身長の男性は、派手な髪や服装。

何か苛立っている様子で眉間にシワを寄せる男性の雰囲気が怖くて誰も声をかけられず、10秒ほど気まずい空気が流れていました。

近くにいた私も男性を見た目で『怖い人かも』と勝手に判断して委縮してしまい、なかなか言い出せずにいたのです……。

男子高校生

するとそのとき、隣にいた男子高校生がスッとスマホを取り出し、画面に『音が漏れています』とメモを表示。

男性の方へさりげなく画面を向けて教えてあげたのです。

それを見た男性は驚いた顔でスマホを確認し、すぐに音楽を止めてくれました。

そして周囲を見渡し、
「申し訳ありませんでした」
と深々と頭を下げてくれたのです!

解決

強面男性の誠実な態度のおかげで一気に空気が和らぎ、周囲からは安堵のため息が。

その後、男性はしっかりとヘッドホンとスマホのBluetoothが接続されていることを確認してから音楽を聴いてくれました。

ホッとした私は隣にいた男子高校生に『ありがとう』の気持ちを込めてちらっと視線を向けると……。

視線に気づいた男子高校生は“ペコリ”と軽く会釈をしたのち、何事もなかったかのように本を読み始めたのです。

そのサラッとした態度が何だかスマートで素敵だなあと思いました。

思いやり

声をあげて注意することも勇気がいりますが、相手を傷つけないよう注意できるのも“思いやりのある賢さ”だと実感した出来事でした。

私もこの男子高校生のように、何か困ったことがあったときは思いやりのある態度で接することを心がけていきたいです。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。

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