筆者の話です。文句の多い義母に振り回されていたある日、息子が思わず放ったひとこと。その言葉が、核心を突いていて、義母にまさかの変化をもたらしました。孫の力は偉大です。
画像: <外食で文句ばかり>義母「この店は高い」「味がイマイチ」→ 息子の『核心を突いたひとこと』にグサッ

文句の多い義母にモヤモヤ

義母はとにかく飲食店にうるさい人でした。
店の前を通れば「ここはまずいらしい」とひとこと。
入って食べれば「愛想が悪い」「味がイマイチ」「提供が遅い」などなど、とにかく何かしら文句を言います。

初めて一緒に外食したのは、結婚後すぐの食事会。
「天ぷらの衣は体に悪いから、剥がして食べなさい」と言うのです。
正直、それは好きにさせてほしい……と思ったのですが、しつこく言われたので、結局衣をはがして食べました。
もうそれ、天ぷらじゃない。

どこへ行っても文句、文句、文句……

その後も、外食のたびに文句が止まらない義母。
「テーブルが汚れている」「水がぬるい」「こんな味なら家のほうがまし」……どんな店でも、不満が先に出ます。

正直、子どもと一緒の外食も憂鬱になっていました。
せっかくの家族の楽しい時間が、義母のネガティブ発言で台無しになることもしばしば。

息子が放ったひとことで

ある日、家族で外食することになり、どこに行こうか相談していた時です。
またしても義母の文句が始まりました。「あの店は待たされる」「こっちは高い」など。
このままじゃ店が決まらない──そう思っていた時です。

小学生の息子が口を開きました。
「もう、おばあちゃんって、文句ばっかり。悪口言ったらあかんで!」
そのひとことに、義母はハッとして手で口を抑えました。

孫の言葉が胸に刺さったようで

普段なら知らん顔で済ませそうな義母が、その日は違いました。
「ごめんな。おばあちゃんが悪かった。もう文句言わないようにするよ」

少しバツの悪そうな顔で、静かにそう言ったのです。
驚きました。
まさか、この義母がそんなふうに反省するなんて。

子どもの言葉に、大人も変わる

それ以来、義母の文句は明らかに減りました。
時折「ちょっと薄味やね」と言いかけて口をつぐむ様子も見かけるけれど、その努力がちょっと微笑ましかったりします。

誰よりも効いたのは、無邪気な子どもの正論だったのかもしれない。
「悪口言ったらあかんで」──そのシンプルなひとことが、大人の心を変えた出来事でした。

【体験者:50代、会社員 回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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