家族ぐるみの親戚づきあい、気を使うことも多いですよね。今回は、筆者の友人・美紀さん(仮名)が義姉の“暴走”に頭を抱えた、ある夏の帰省の出来事をご紹介します。
画像: 「誘ってないのに、なぜいるの!?」外食に勝手にやってきた義姉 →【図々しい行動】に、一同凍り付く

義姉一家の存在

美紀さんは、夫の実家に向かうたび、どこか気が重くなります。
その理由は、すぐ近くに住む義姉一家の存在。

普段から距離感がなく、予定に割り込んでくるのは当たり前。

帰省のタイミングを察しては、子どもを預けて出かけてしまうことも。

そんな図々しさは、もはや見慣れた光景でした。

夏の帰省では、義姉の非常識さがいっそう目立ってしまうのです。

誘ってないけど、また来たね……

美紀さんの両親と義実家は、大学時代の同級生。

今も気軽に連絡を取り合う、長年の友人でもあります。

実家にはゆとりがあり、親戚での食事会では毎回、父が会計を引き受けてきました。

それが、いつもの流れです。

けれど、やるせないのは義姉一家。

呼んでもいないのに当然のように現れ、
しかも毎回、挨拶もなくノーリアクション。

義姉夫婦と顔を合わせた帰り道、母がこっそりこぼした言葉が忘れられません。

「誘ってないけど、また来たね……」

そんなある夏。美紀さんは帰省できず、代わりに両親が孫を連れて義実家へ。

「たまには親同士と孫で」
そう話し合い、少し奮発して鉄板焼きを予約したそうです。

予約当日、現れたのは

けれど当日、
義姉一家が当然のように現れただけでなく、その隣には見知らぬ“ママ友一家”の姿まで。

父が「あの人、だれ?」と戸惑いながら尋ねた瞬間、

さすがの義両親も目が点になり、その場の空気が一瞬で凍りついたそうです。

後でわかったのは、義母の何気ない電話でした。

「来週の水曜ね、佳代ちゃん(仮名)たちと鉄板焼き行くから楽しみなの」

それを聞いた義姉が、自分で勝手に予約を追加していたのです。

切れない関係のしんどさ

さすがに両親も驚いたものの、見栄もあって会計はそのまま済ませたとのこと。

さらに義姉は、美紀さんの娘に向かって

「新しいおともだちが増えて、今日はたのしいね!」と笑顔で話しかけていたそうです。

母は心の中で、何度もうなだれたといいます。

後日、とうとう母から愚痴の電話がかかってきて

「もうあの人、無理よ」そうため息まじりにこぼしていました。

美紀さんは
「子どもたちの仲が良いだけに、こちらから切ることもできなくて」と、
今もその関係に悩み続けているようです。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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