今回は、知人のA子さんに聞いた、孫との関係で気づかされた“マダムとしての自分”への後悔の体験をご紹介します。上品さにこだわるあまり、いつのまにか“笑わないばあば”になっていたことに気づいた、心に残る一日です。
画像: 「ばあばといると、楽しくないんだもん」「えっ」どうして!? 孫の一言に【崩れ落ちた理由】とは

「ちゃんとした子に育てたい」の一心で

孫のK太は、今小学校1年生です。
娘夫婦が共働きのため、週に何度か私が世話をしています。
私は昔から“品のある女性”と呼ばれてきました。
姿勢、言葉遣い、食事のマナー。それらをK太にも伝えたいと思い、「箸はちゃんと持ちなさい」「姿勢が悪いわよ」「お行儀よくね」と、何かと口を出してきました。それが愛情のつもりだったのです。

笑顔のない時間と、予想外の一言

ある日、K太と近所の公園に行った帰り道、彼がぽつりと言いました。
「ばあばといると、楽しくないんだもん」
私は言葉を失いました。「どうして?」と聞くと、K太は小さな声で、「ずっと怒ってるみたいだもん」と。
その瞬間、何かが崩れ落ちるような気がしました。
私は“ちゃんとさせること”ばかりに必死で、K太の気持ちにまったく寄り添っていなかったのです。

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