地域によって形はさまざまですが、子どもたちが安全に登校できるように見守る【登校班の付き添い当番】を設定している地域も多いのではないでしょうか。筆者の地域も付き添いが必要なのですが、保護者の方々それぞれに、様々な事情や考え方があると感じています。先日、ママ友から付き添い当番に関する話を聞きましたのでご紹介します。考え方の違いと言ってしまえばそれまでですが、子どものために助け合うことはやはり大事だと私は思います。
画像: 登校班の付き添いボランティアは「暇な親」の仕事!? 保護者の『陰口』に、付き添いママは悲痛の声

登校班の付き添い

私は中学生の息子2人と小学6年の息子の3人兄弟を育てています。通学路は幹線道路沿いということもあり、登校班の付き添いが必須となっているのですが、現状は6年生の親を中心に高学年の親だけで当番を回しています。新入生を含む他の家庭からは、様々な事情により付き添いが難しいといった声も聞かれ、参加が少ないためです。学校からも低学年や1年生の親は付き添うようお願いをしているそうなのですが、なかなか理解を得られない部分もあるようです。

子どものためと有志で活動

付き添いボランティアをしている母親達は皆働いていて出勤時間ギリギリになることもあるのですが、通学路の危険性を知っているので、誰かがついて行くように協力して当番を回しています。

実際1年生が危険なことをしたり、子ども同士でトラブルになることもあり、そんな時はその都度保護者に伝えているのですが、「子どものすることなんで~」「うちの子のことは放っておいてください」と放置されるなど、残念ながら、保護者の方に話を聞いていただけないことや、問題が放置されてしまうことも少なくありませんでした。子どもの安全に関わる問題が起きても改善されないことが多く、なおさら登校班の付き添いが必要な状況だと感じています。

偶然本音を聞いてしまいため息

ある日、近所の道を通りかかった時のことです。とある新入生の親たちが何気なく「付き添いなんていらないのに。あの人たち暇だから(笑)」と話しているのを偶然聞いてしまいました。向こうは私とすれ違ったことに気付いていない様子だったのでそのまま通り過ぎたのですが、活動に対してそのような見方もあるのかと、少し残念な気持ちになりました。

この活動は、子どもたちの安全を願う有志の保護者によって支えられています。地域の子どもたちが安心して学校に通えるよう、様々な立場や状況の保護者が、それぞれの形で協力し、理解を深め合える未来を願っています。

【体験者:40代・会社員女性、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.