毎月、月末目前に告げられる「生活費がもうない」の一言。
原因は、夫の【ゆるゆる管理】にあった!?
すれ違う金銭感覚に悩むなか、夫婦で出した意外な解決策とは──。
今回は筆者の知人から聞いた、夫婦の家計トラブルにまつわるエピソードをご紹介します。
画像: 夫の「生活費がない」に妻、絶句! 月末に数万円を溶かす夫の『無自覚な浪費』に妻が下した決断とは

生活費を使いきる夫

「ごめん、もう生活費使っちゃった」

月末の買い出し前、夫から告げられた一言に血の気が引きました。

「毎回早すぎるでしょう!」
「今月、まだ1週間以上あるのにどうして?」

私たち夫婦は共通の口座を開設しています。

互いの収入が入る口座で何となく『生活費は毎月いくら』と決め、口座からまとまった現金をおろし支払っていました。

十分足りる金額だと思っていたのですが、かれこれ3か月も、月末を迎える前に目安にしていた生活費を夫が使いきってしまっていました。

『私は無駄な出費はしていないのに今回ばかりは許せない』と思い、話をよく聞いてみると……。

適当すぎる

「ちょっとコンビニ寄ったときに使った」
「コーヒー飲みたくて」

なんと夫は、コンビニでの細かい買い物やカフェ代など、私にとっては娯楽費と感じるようなものまで生活費から出していたのです!

夫にとっては『誤差の範囲内の出費』らしいですが、その積もりに積もった金額は2万円ほど。夫は、日常のちょっとした買い物は生活費から出すのが当たり前だと考えていたようで、まさかそれが毎月の生活費に大きく響いているとは夢にも思っていなかったようです。

生活費を予定より早く使いきってしまう理由がはっきり分かりました。

さらに、夫にはまったく使いすぎた自覚がないところも厄介だったのです。

注意するも?

「それは娯楽費でしょう」
「自分の自由に使えるお金から払ってよ」
「お金の管理適当じゃない?」
と言うと

「だって、そんなに厳しく管理するなんて窮屈だよ」
と不貞腐れる夫。

「じゃあお小遣いとしてそれも私が管理する」
とも伝えたのですが……。

「信用していないの?」
「次からは気をつけるし!」
とすぐに拒否されてしまい険悪ムードになってしまいました。

とった作戦

何度か口論になった後、このままではいけないと夫婦で話し合った結果、私が提案したのが『家計簿アプリを一緒に使う』こと。

夫は毎回生活費を使ったときにいくら現金が残っているかを確認していなかったようで、それがどんどん使ってしまう要因だと考えた私。

そこでアプリに入力することでお互いの出費を可視化し、残金も一目で確認できるようにしたのです。

最初は戸惑っていた夫も、
「これ、俺の無駄遣いが一目瞭然だな」
と、意外にも乗り気に。

今では、私より先に
「今月あと3千円だよ」
と言ってくることも。

家計の危機から始まった騒動が、夫婦でお金と向き合う大切さを学ぶいい機会になりました。漠然と管理するのではなく、具体的な数字を共有し、お互いの価値観を理解すること。そして、何より信頼関係を築きながら協力し合うことの重要性を、改めて実感しています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。

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