人の数だけ常識はあるものです。その常識が受け入れられないものだったら、どうしたらいいのでしょうか。筆者の知人Aさんは、ママ友宅に遊びに行くときに皆で食べようと手土産にケーキを持っていきました。しかし、ケーキは出されずに後日腐らせてしまったそう。「手土産って皆で食べるものじゃないの?」Aさんの心の叫びをみていきましょう。
画像: ママ友宅に「皆で食べよう」とケーキを持参するも → 出されないまま帰宅。ママ友の『後日談』に絶句

ママ友の家へ遊びに行きます

4歳の娘を育てるAさんは、幼稚園でYさんというママ友ができました。ある日、Yさんに「家に遊びに来ない?」と誘われたAさん。こうして週末に仲良し4家族が、Yさんの家で集まることになったのです。

ママ友の家に行くのは初めてだったAさん。子ども同士を遊ばせるのも楽しみでしたが、親同士での会話も楽しみでした。そこでAさんはおしゃべりが盛り上がるように、手土産として人数分のケーキを買っていくことに決めたのです。

あれ? ケーキが出されない

遊びに行く日を迎え、お気に入りのケーキ屋さんで人数分のケーキを買ったAさん。Yさんの家に着いて早速ケーキを渡します。

「これ私の好きなケーキなの。今日皆で食べたくて買ってきたの」

Yさんは「ありがとう」と言ってAさんからケーキを受け取ると冷蔵庫にしまいました。その後、子どもたちは遊び始め、大人たちはおしゃべりを開始します。

しかし、皆で食べるつもりで買ってきたケーキは一向に出されなかったのでした。

どうしてだろう?

皆で食べるつもりのケーキだったので、Aさんは何度かそれとなくケーキを出すように促します。しかし、Yさんはその言葉を無視しケーキを出すことはありませんでした。

そして、ケーキは出されないまま解散。娘はお友達と遊べて大満足、Aさんもママ友たちとたくさん話せて楽しかったのですが、ケーキが出されなかったことだけが気にかかります。

「こういうときってケーキを持っていっちゃいけなかった? 私、何かやらかした?」

今日の振る舞いを思い返してみたAさんでしたが、それでも自分に落ち度はないように思えました。

噓でしょ? 「腐っちゃった~」ママ友の一言

後日、幼稚園のお迎えでYさんと会ったときのこと。Yさんは信じられないことを言いました。

「こないだもらったケーキ食べるタイミングなくて腐っちゃった。次からは日持ちするもの持ってきてね~」

Yさんが何を言っているのかわからなくて、固まってしまったAさん。自分が皆で食べたくて持っていったケーキを出さなかった上に、その後腐らせてしまったことをわざわざ報告してきているということを理解するのに時間がかかりました。

AさんはYさんとの間に深い溝を感じたため、付き合いを控えているそうです。

こうした状況は、誰もが経験しうる「価値観の衝突」と言えるかもしれません。手土産一つとっても、「みんなでその場で食べるのが当然」と考える人もいれば、「相手の好きなときに楽しんでほしいから持ち帰ってもらう」と考える人もいます。相手の意図がわからず戸惑うことは、人間関係において少なくないことです。もし同じような経験をしたとき、皆さんはどうされますか?

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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