お酒を提供するお店で、酔っぱらって騒ぐ人がいるのはあまり珍しいことではありません。ただし、他のお客さんに迷惑がかからない程度であればいいのですが……。今回はお酒を出す飲食店で働いているときに、とんでもない酔っぱらい客に遭遇した経験のある筆者の知人、Nさんのお話です。
画像: 居酒屋で「マズい!」と騒ぐ酔っ払い常連客にピシャリ! 店主が下した『究極の決断』

居酒屋のアルバイト

Nさんは当時、親族が経営している居酒屋でアルバイトをしていました。

そのお店はお値段が手頃なのに料理がおいしいと評判のお店で、厨房を仕切っている店主はNさんの従姉妹でした。Nさんはホールを伯母さんと2人で担当し、忙しく働いていました。

「こんばんは~」
お客さんのピークが過ぎ、店内が少し落ち着いてきた頃。1人の女性がお店のドアを開けて顔を出しました。
「あ、いらっしゃいませ!」
「また来ちゃったー、酔ってるけどごめんね」
その女性客は常連さんの1人でしたが、毎回すでに酔っぱらった状態でお店に来るお客さんでした。

その常連さんには酔うと困った癖があるため、ホールにいる伯母はなんともいえない表情でそのお客さんを見ています。しかし店主である従姉妹はいつもと変わらない様子で、注文された料理を作り始めました。

困った常連客に……

「うーん、マズい!」
カウンター席に座っている常連さんが、大きな声でそう言いました。実はこの常連さん、料理を頼んでは「マズい!」と大きな声で言う癖があったのです。

しかし酔っていないときは非常に低姿勢で、たまに飲み会を開いて沢山他のお客様を連れて来てくれたりするため、Nさんと伯母は、その対応に常に葛藤を抱えていました。

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