今回は、筆者の知人が遭遇した【非常識な友人】の話を紹介します。「毎朝、満員電車で通勤するのがつらいんだよね」と友人に相談したところ、その友人は「これで解決できるよ!」と“ありえないモノ”を見せてきて……!?
画像: 「満員電車がつらい」絶望した私に →「使ってみなよ!」友人が見せた【常識外れの解決策】にドン引き

在宅勤務から完全出社に変わって「満員電車がつらすぎる」→友人に相談

私は都市部に住む30代のOLです。これは数年前、長く続いたパンデミックがようやく落ち着いてきた時の話です。

会社の方針で、在宅勤務から完全出社に切り替えるよう言われ、パンデミック前と同じように毎朝電車通勤することになった私。

しかし久しぶりに乗った満員電車は、息苦しくて体が痛くて、とても辛いものでした。「これがこれから毎日続くのか……」と絶望した私は、友人A子に「前は耐えられていた電車通勤が、在宅勤務に慣れた今はつらすぎる」と相談したのです。

私は心の中で、「多分、『リモート勤務ができる会社に転職すれば?』とか言われるんだろうな」と予想していました。しかしA子が出してきた【解決策】は、あまりにも常識はずれなものだったのです。

友人のトンデモ発言を諭すも「バレないから大丈夫」

私の相談を聞いたA子は、バッグから“何か”を取り出し、「これいいよ!」と見せてきました。それは【ヘルプマーク】。

ヘルプマークとは、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々などが、周りに配慮してもらいやすいようにカバンなどにつけるマークです。

「A子、どこか身体悪いの?」と真剣に聞いた私でしたが、A子は悪びれる様子もなく「違うよー、これつけてるとみんな席譲ってくれるから、電車に乗る時につけているの!」と言ってきたのです。

私はドン引きしながらも「いや、健康な人が席を譲ってもらうためにつけるのはダメでしょ。それは人としてやっちゃダメなことだよ。」とA子を諭しましたが、「大丈夫だって、バレないから!」と開き直られてしまいました。

それをきっかけに、しばらくA子とは距離を置いていました。しかし1年後、偶然A子と再会した際に「まだ電車でヘルプマークつけてるの?」と聞いてみたところ、意外にも「もうやめた」というA子。

なんでも、勤務先の会社で同じ話をしたら同僚たちにドン引きされてしまい、会社で噂されて上司にまで伝わり、呼び出されて「常識のない行動は慎みなさい」と怒られたそうです。

A子の勤務先の人が、まともな人たちで良かったです。A子は「怒らなくてもいいのに」と不満そうでしたが、いつか『間違った行動を怒ってくれる人がいること』のありがたみに気付いてほしいものです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

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