お子さんを塾に行かせるかどうか悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。親としては我が子の将来の選択肢を広げるためにも塾で勉強させたいものですが、子どもは塾に後ろ向きであることも……。
本記事では、筆者の友人A子と娘B子の小学生時代の塾にまつわるちょっぴりほっこりするエピソードを紹介します。
画像: 「パート代が無駄になった、、、」娘が塾を3か月も無断欠席 → でも数年後『娘の成長』に母、感動!

小学生時代に塾を無断でサボっていたB子

A子は「娘B子が学校の勉強に困らないように」との思いから小学生の頃から塾で週に1回勉強させていました。A子はパート代の中から娘の塾費用を捻出していました。

しかし、B子は塾にはほぼ行っていなかったのです。A子は娘が塾に3カ月ほど行っていないことは、担当講師からの電話で知ったそう。B子にこの件を問い詰め、注意しても、自分の行いが悪かったと理解してくれる様子はありません。

B子は塾で学ぶことに否定的であったため「自分が塾に行きたいと言ったわけではないのに、親が塾に勝手に月謝を払っている」という主張をしていました。

A子はこの時の気持ちについて、怒りやら情けなさやらさまざまな感情があふれ出たと話していました。そして、塾は娘の希望どおり辞めさせることに。

娘の塾無断欠席から数年後

塾を無断でサボっていたB子も小学校を卒業し、中学生となり、そして高校生になりました。高校生になったB子はアルバイトをしたことで、お金の大切さを実感したといいます。

自分で稼ぐようになり、お金を稼ぐことの難しさや苦労を実感し、小学生の時に塾を無断でサボっていたことを申し訳なく思ったのです。B子は当時のことをA子にきちんと謝罪したといいます。

「お母さん、小学生の時、塾代払ってくれたのにあまり行かなくてごめんね。パート代で払ってくれていたのにね。塾代稼ぐのって結構働かなきゃいけないんだね。」

この言葉をB子から聞いたA子は娘の成長に感動し、心から喜んだと話していました。

自分で仕事をし、お金を稼ぐことで、はじめて分かることもあります。1回あたりの塾代を稼ぐには数時間程度働かなければならないし、そのお金があれば購入できるものはいろいろあります。こうしたことを知り、高校生になったB子は母に感謝し、小学生時代の自分の浅はかな言動を深く反省したのです。

高校生のアルバイトについては校則の有無に関係なく、賛否両論があります。ですが、若いうちに働くことで、お金を稼ぐことの大変さに気付けるのは大きな収穫の1つとなり得るでしょう。

【体験者:50代・会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.