子どもを保育園や幼稚園に通わせ始めて「登園渋り」に悩まされた方も多いのではないでしょうか。
筆者の息子も、登園時に毎日泣いていました。
しかし、ある日園長先生に教えてもらった『涙の理由』に、親の私も気持ちが楽になって……
画像: 1歳息子「いやぁーッ」登園渋りで大号泣!」悩んだ私に「この涙はね、、、」救ってくれた園長先生の言葉

初めての園生活

私には1歳の息子がいます。

息子は、今までどこかの園に通ったことはなく、私と自宅で過ごす日々。

ですが最近、私が仕事を始めたこともあり、週3日ほど保育園の一時預かりを利用することになりました。

泣く息子

通い始めの数日は、息子自身状況があまり分かっていなかったのか、私と離れる時も泣きませんでした。

しかし、2週目ぐらいから「保育園に行くとお母さんがいなくなる」ということに気づいたようで、だんだんと泣き出すように。

保育園の門をくぐるたびに、「いや!」と言ってぐずり始め、担任の先生の顔を見ると大声で泣き出します。

「大丈夫だよ~! 一緒に遊ぼうね」と抱っこしてくれる先生から、身をよじって暴れ、泣く息子。

送っていくたびに泣きじゃくる息子に、私も心が痛みます。

正式に入園しているわけでもないし、預けることをやめようか、といった考えも頭をよぎりました。

いつものように送っていくと

ある日のこと、いつも通り保育園に着くと泣き出す息子。

心が痛みながらも帰ろうとすると、「お母さん、ちょっと」と、突然保育園の園長先生に呼び止められました。

園長先生は手招きをして、「ここから覗いてみて」と私に言いました。

園長先生の横に行き、園長先生が指差す方を見ると、そこからは息子のクラスが見えました。

息子の姿も見えましたが、なんとさっきの涙が嘘のように、にこにこと担任の先生と遊んでいます。

私が「えっ! さっきあんなに泣いていたのに!」と驚いていると、園長先生がにっこりして言いました。

「息子ちゃんのあの涙はね、お母さんと離れるのが寂しいっていう涙なんですよ。保育園が嫌っていう涙じゃないの。」

それを聞いて私は、『子どもが泣く = 嫌だ』という捉え方しかしていなかったことに気づいたのです。

変わる私の気持ち

隠れて見た息子の姿は本当に楽しそうで、思わずこっちも笑ってしまうほど。

『泣く = 保育園が嫌』としか捉えていなかった私は、保育園が嫌ということではなく、私と離れるのが寂しくて泣いている、と園長先生に教えてもらえたことで、気持ちがとても楽になりました。

もちろん、子どもの泣く理由は様々ですが、この園長先生の言葉は私にとって、息子の気持ちを深く理解するための大きなヒントになりました。今は、息子を保育園に連れて行ったとき「寂しいけど、楽しく遊んできてね!」と笑顔で送り出せています。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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