子育ては、日々の葛藤の連続。今回は、3歳の息子に対して「もう赤ちゃんじゃない!」と叱ってしまっていた私自身が、ある“気づき”をきっかけに変われたエピソードをご紹介します。
画像: 毎日「抱っこ!」3歳息子の甘えん坊ぶりに疲弊 →『叱らない作戦』に変えてみると、驚きの変化が!

「ママ〜抱っこ〜! 食べさせて〜!」

息子が3歳になったばかりの頃のこと。

毎日のようにごはんの時間になると「抱っこ!」「食べさせて〜!」と甘えてくる息子。

最初は「可愛いなぁ」と思っていたのに、それが毎日続くとだんだんイライラしてきてしまい……

「もう赤ちゃんじゃないでしょ!」
「そんなことしてたら、いつまでも赤ちゃんのままだよ!」

と、つい強い口調で言ってしまうことも。

「甘やかしてはダメ」と思い込んでいた→モヤモヤ

「このままじゃ自立できないのでは?」
「厳しくするべき?」

そんな思いが頭をよぎり、日々モヤモヤするように。

でも、息子は「ヤダ!」と私にしがみついてくるばかりで、どうしていいか分からなくなっていました。

心に浮かんだ「今だけかも」のひと言

ある日、甘える息子を見ながらふと心に浮かびました。

「こんなに甘えてくるのも、今だけかもしれないな……」

そう思った私は考えをガラリと変え、

「どうせ甘えるなら、とことん付き合ってみよう」
「“今”を楽しもう」

と心に決めたのです。

甘えさせてみたら……まさかの変化

すると、不思議なことが起きました。

毎日のように「抱っこ〜!」と言っていた息子が、少しずつ「自分でやる」と言うようになったのです。

驚きました。

甘えたい気持ちを無理に突き放すのではなく、しっかり受け止めてあげたことで、息子の中に“安心感”が育ったのかもしれません。

「甘えさせることは甘やかしじゃない」

後から知ったのですが、「しっかり甘えた子ほど、自立が早い」という考えもあるそうです。

“甘える”という行動は、子どもが親との信頼関係を確認している証。

その欲求を満たしてあげることが、心の土台を育てることに繋がると知って、私もようやく納得できました。

子育てに「正解」はありません。

でも、子どもが何を求めているかを見つめ、その声に寄り添ってあげることが、今できる親としての役割かもしれません。

「今だけの甘え」は、いつか卒業する。

その日まで、“今”を大切に見守っていきたいと感じた出来事でした。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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