今回は、知人のA子さんに聞いた「子ども同士のトラブル」にまつわるお話をご紹介します。息子の涙の理由に戸惑いながらも、母としてどう寄り添うべきかを考えさせられた出来事でした。
画像: 荷物を投げつけ、泣きながら帰宅した息子「ごめんねって言おうとして──」【心温まる結末】にホロリ

楽しいはずの放課後に

ある日の夕方、小学1年生の息子が玄関の扉を勢いよく開けて帰ってきました。
荷物を投げるように置いて、無言のままリビングに直行。その目には涙がにじんでいました。
どうしたの? と声をかけても、「何でもない」と首をふるばかり。
私は黙って隣に座り、しばらく頭を撫でて待つことにしました。

小さな喧嘩、大きな後悔

ようやく息子がぽつぽつと話し始めたのは10分ほどたってから。
「今日ね、公園でCくんにブランコ押してって頼まれて、でもぼく先に遊びたくて、ちょっときつく断っちゃった。そしたらCくん、泣いちゃって帰っちゃった……」
胸がぎゅっと締めつけられるようでした。
息子は「ごめんねって言おうとしたけど、言えなかった。」とまた泣き出しました。
私は、うんうんと頷くだけで、叱ることはしませんでした。

自分で選んだ一歩

その夜、息子が自分から「明日、Cくんに謝る」と言ってきました。
無理に言わせたわけではなく、自分の気持ちから出た言葉に私は驚きました。
翌朝、登校前の息子はいつもより少し緊張した顔で靴を履きました。
私は「大丈夫。言えたら、それで立派だよ」とだけ声をかけました。すると、小さく頷いて家を出ていきました。

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