新しい価値観に触れることは大きな刺激をもたらします。筆者の知人Aさんは息子が結婚し、ズバズバ発言する嫁と付き合っていくことに。最初はとんでもない嫁だと思っていたAさんですが、嫁の発言に触れるうちに自分も覚醒していくことになります。「私もずっとおかしいと思っていた!」Aさんがしたスッキリ体験をみていきましょう。
画像: ズバズバ言う嫁に「私もおかしいと思っていたの!」【とんでもない嫁】に価値観を変えられた義母の話

息子の結婚

Aさんは息子が結婚し、姑になりました。息子夫婦は近くのアパートに住んでおり、しょっちゅう遊びにやって来ます。

姑としてどう嫁と付き合っていこうか最初こそ悩んでいたAさんでしたが、嫁がズバズバと物を言うタイプなのでそんな心配はなくなりました。

「お義母さん、今日化粧ノリいいですね! でも眉毛はちょっと変です」

何でも正直に言ってくる嫁に驚いたAさん。「とんでもない嫁がやって来た」と最初は思っていました。

男性にもズバズバ言う嫁

嫁が何でもハッキリ言うのは、Aさんに対してだけではありません。嫁は誰に対しても自分の思いをストレートに伝えるのです。

息子夫婦がAさん宅に遊びに来た日のこと。Aさんだけが忙しそうに家事をするのを見ると嫁は「お義父さんも手伝いましょうよ」と夫に対して声をかけたことに驚きました。

何を隠そう夫は仕事人間で、家事はずっとAさん任せの人でした。
家族のために働いてくれているのだからと若い頃はAさんも一人で踏ん張りをきかせてきましたが、近頃は年齢のせいか無理がきかないことも多くなってきたところ。
Aさんが夫に手伝いをお願いしても無視をされてしまう状況に、正直なところ嫁が夫に対して物申してくれたのは嬉しく思ってしまいました。

一方、夫はムッとして「女のくせに生意気だ! 家事は女の仕事だろ。俺は今までずっと働いて家族を養ってきたんだ。お前(Aさん)も誰のおかげで今があると思ってる。俺は今さら家事なんかしなくていいんだよ」と言い返してきました。その様子を見ていると、Aさんの中で何かが目覚めるのがわかったのです。

それはおかしい

夫にさらに言い返そうとする嫁を制し、Aさんは言いました。

「それはさすがにおかしいわよ!」

夫のあまりの酷い言動に、Aさんの怒りは止まりません。
”家族のために頑張ってくれている夫を支えなきゃ”という一心で頑張ってきたAさんの心を踏みにじるような明らかな暴言に、つい気持ちが溢れ出てきてしまったのです。

その後、嫁の援護もあり自分の価値観が古いことを認めざるを得なくなった夫は大いに反省。これまで不満1つ言わず家事をやってきたAさんが怒ったことにもビックリして、それ以降は少しずつ家事を手伝うようになりました。

気づきをありがとう!

嫁と出会わなければ、Aさん自身の考えが変わることはなかったでしょう。

「とんでもない嫁だ」と決めつけて、付き合いを拒否していれば生まれなかった大きな変化。年を取るごとに変化を恐れてしまいがちですが、新しい価値観を拒絶せず受け入れてみようとすることは大切です。

心のどこかで本当はおかしいと思っていたけど、気づけていないこと。実は私たちの中にもあるのかもしれません。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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