子どもにとっては楽しい夏休みですが、子育て中の保護者にとって子どもの夏休みは不安も負担も少なくありません。
今回は筆者の知人・A子の娘・B子が隣に住むおばあちゃんと夏休みに温かな関係性を築いたエピソードを紹介します。
画像: 夏休み、家で娘を留守番させるのが心配な母 → 娘とお隣のおばあちゃんの『心温まる絆』にほっこり

真夏に畑仕事をするおばあちゃんを気遣い、アイスをあげた小学生の女の子

A子は午前中のみ仕事に出ており、帰宅はお昼を過ぎるくらい。夏休みの間、小学校中学年のB子を数時間とはいえ一人で留守番させるのは心配でした。しかし、1カ月ほど仕事を休むわけにもいかず、一人で留守番させることに決めました。

夏休みが始まってしばらくすると、B子は隣に住むおばあちゃんが畑仕事をしていることに気付きます。B子は家にあるアイスやお水をおばあちゃんに持って行ってあげました。A子が娘から後から聞いた話によると、B子は学校で熱中症対策について学んだり、テレビのニュースで見て高齢者の熱中症の危険性を知っていたため、おばあちゃんの体調が心配だったといいます。

ちなみに、A子とおばあちゃんは10年以上お隣さんで、かつ町内会の当番も同じグループであるため、お互いにそこそこ知る関係性です。娘のB子とおばあちゃんは顔を合わせれば挨拶をするくらいだそう。

B子の優しさを受け止めたおばあちゃんの温かな気遣い

おばあちゃんはアイスやお水などを持ってきてくれたB子と雑談する中で、B子が半日ほど一人で留守番していることを知ります。その後、小さな子どもの留守番を心配し、お菓子を渡すのを口実に、様子を見に来てくれるようになったそうです。
また、A子が娘の昼食準備をパートの前後にするのも大変だろうということで、そうめんなどをごちそうしてくれることもありました。おばあちゃんは「一人でそうめんを食べても余る」「いつも一人で食べてるからB子ちゃんが来てくれるとうれしい」と、A子に温かな言葉をかけてくれました。

B子の些細な気遣いではじまったおばあちゃんと小学生の関係。お互いを思い遣る心から育まれていきました。

近年、小さな子を持つ働く女性が増えており、単身の高齢者世帯も多くなっていると聞きます。大人同士が面識があり、お互いによく知っていることが前提となりますが、B子とおばあちゃんのように互いに助け合い、心を通わせる関係があちこちで生まれるといいなと思いました。

【体験者:30代・アルバイト、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.