これは筆者自身の体験です。
マイホームを購入して迎えた新生活。「これからはしっかり節約して、堅実に暮らしていこう」
そんな意気込みでスタートした矢先、私はある失敗をしてしまいました。
張り切りすぎた節約で体調を崩したとき、夫にかけられた言葉を通じて家族や暮らしの本当の意味に気づかされた出来事です。
画像: 夢のマイホームで熱中症寸前! 電気代をケチって倒れた私 → 夫の『指摘』に「ハッとした」

マイホームを買って、張り切る私

去年の夏、わが家は念願だった一戸建てのマイホームを購入。
吹き抜けのある広いリビングに、大きな窓から差し込む光。まさに「理想の暮らし」がそこにはありました。

そこで「これからは堅実に暮らしていこう」と、私は節約生活をスタート。
とくに気になったのが電気代。吹き抜けの家は冷暖房効率が悪いと聞いていたので、「エアコンは極力使わない」と決めたのです。

暑さに耐えながらの“節約生活”がもたらした異変

ある蒸し暑い7月の昼下がり。
気温は30度を超えていましたが、私は窓を開けて掃除、洗濯、夕飯の下ごしらえまでこなしていました。

「今日もエアコンなしで頑張るぞ」なんて思いながら……。

でも午後を過ぎたあたりから、体に異変が。
頭がぼーっとしてきて、軽い吐き気。気づけばソファに倒れ込んで、しばらくそのまま動けなくなってしまっていたのです。

「どうしたの!?」帰宅した夫が放ったひと言

夕方、仕事から帰宅した夫が私の姿を見て驚愕。
「ちょっと、大丈夫!? エアコンつけてなかったの? 何やってんの!」

「節約になると思って……」と答える私に、夫はいつもと違う真剣な表情で言いました。

「節約して倒れたら意味ないでしょ? 家って我慢して過ごすために買ったんじゃないよ。快適に暮らすための場所じゃない?」

その言葉に、私はハッとしました。

「家」は頑張る場所じゃなかった

夢のマイホームを手に入れたのに、私は自分で“苦しい生活”にしていたのかもしれない……。
体調を崩してまで頑張る節約に、なんの意味があるんだろう?

それ以来、私は無理のない範囲で節約しつつ、必要なときにはしっかりエアコンを使うようになりました。
「自分の体を大事にすることも、家族のための“暮らし”の一部なんだ」と気づいたのです。

“節約”も“頑張り”も、ほどほどに

あの出来事を通して思ったのは、「いい暮らし」とは節約や我慢ではなく「心地よく過ごせる暮らし」だということ。

家族のために頑張る気持ちは大事だけれど、自分を苦しめてしまっては本末転倒です。
マイホームは、頑張りすぎる場所ではなく、ホッとできる場所であるべき。

これからも無理しすぎず、家族が笑顔で過ごせる“わが家らしい生活”を大切にしていきたいと思っています。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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