子どもの友達が何らかの才能を持っていると知ったら、皆さんはどのように感じるでしょうか。いろいろな捉え方があると思いますが、子育てがまるで親同士の競争のように感じると語る、筆者のあるママ友のエピソードをご紹介します。
画像: 優秀な“よその子”と比べてしまう──「息子の負けだわ」冷ややかなママ友に、違和感を抱いた理由

子どもの接点がほぼないママ友

時々お茶をするAさんというママ友がいます。
現在小学生の息子同士が同級生で、幼稚園からずっと一緒です。Aさんの息子さんはサッカーとピアノを習っていますが、うちの子とは興味が異なるため、子ども同士の接点はあまり多くありません。そのため何も気にせず互いの近況を報告でき、付き合いやすいと感じていました。

子どもが友達に「負けた」

ある日のこと。共通の知り合いであるBくんの話になりました。同じピアノ教室に通っているらしく、「あの子、ピアノの才能すごいんだよ。うちの子より後にピアノ始めたのに、負けたって感じ」という発言が。なんとなく、Aさんの冷ややかな雰囲気に違和感を抱きました。きっとAさんも、ご自身の息子さんの成長を間近で見ているからこそ、複雑な思いがあったのかもしれません。

Aさんの戦闘モードが気になる

また、それぞれ学校での出来事や、ちょっとした困りごとなどを共有しながらお話ししていたのですが、Aさんの息子さんと同じサッカーチームのCくんの話になりました。

Cくんは中学受験を目指して早くから塾に行っているのですが、たまに公園でAさんの息子さんとCくんが遊んでいるのを見かけるので、仲良しなんだろうと思っていました。ところが、
「あの子はどうせ中学受験するでしょ、知らないけど」「なんか目の敵にされてるのか、親子そろって睨んでくるんだよね」など、一緒によく遊んでいる姿を見かけるわりに、親しくない様子です。なんとなく子どもと親の思いが違うような印象を受けました。Aさん自身も、お子さんの交友関係や将来について、様々な葛藤を抱えているように見えました。

次第に、Aさんの戦闘モードな感じが気になり始め、もしかしたら私たち親子も裏で何か言われてるのではないかと少し不安になってしまいました。

競争心よりも大事にしたいこと

後日、授業参観でAさんと会いました。
その時、腕を組んで近寄りがたいオーラを放っているAさんに、正直少し怖さを感じました。

いろいろな保護者がいるので、もしかしたら防衛したい気持ちが態度に出ていたのかもしれません。ただ、先日ランチをしたばかりだったのに目が合ってもニコリともしない雰囲気に、私は少々気落ちしてしまいました。

子どもはそれぞれ好きなこと、得意なことが違います。
子どもの友人や同級生に得意なことがあったり、目標を持って進んだりしていることがあれば、我が子同然に応援できる大人でいたいと思ったのでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。

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