今回は、筆者の友人A子さんから聞いた、義実家との関係に悩んでいたときの心温まるエピソードをご紹介します。気を遣うばかりだった義母との関係。けれど、ある日かけられた一言が、A子さんの心を優しく変えてくれたといいます。
画像: 義母は意地悪ではないけど「正直、苦手」だった嫁 → 義母が明かした『本音』に「胸が熱くなった」

義実家が苦手だった私

結婚して2年。夫の実家には、年に数回顔を出していました。でも、正直に言うと、義実家のことをあまり好きにはなれませんでした。
義母は決して意地悪ではありません。でも「A子さんは○○家のお嫁さんなんだから」と言われるたび、どこか“他人”として見られているようで、胸がちくりとしました。
料理の味つけも違うし、話題も噛み合わない。居心地が悪くて、いつも早く帰りたくなる自分に、自己嫌悪すら感じていました。

不安の中で迎えた法事

義父の七回忌があった時、親戚一同が義実家に集まりました。私は手伝いに追われながらも、場に溶け込めずにいました。
「こんなときでも気の利かない嫁だと思われてるかも」
そう思っていたとき、ふと台所でひと息ついていると、義母が静かにそばに来て、言いました。
「無理して気を遣わなくていいのよ。あなたは“うちの娘”なんだから」
私は思わず、動きを止めました。

義母のまなざし

義母は続けました。
「最初はね、やっぱり“お嫁さん”として見ていたかもしれない。でも、あなたが毎年顔を出して、慣れない中でも一生懸命動いてくれる姿を見てたら、いつの間にか、本当の娘みたいに思えてきたのよ」
胸が熱くなりました。ちゃんと、見てくれていた。無理していたことも、頑張っていたことも、全部。
その言葉が、まるで心の中の氷を静かに溶かしていくようでした。

“嫁”じゃなくて“家族”になれた日

その日を境に、義母との距離が少しずつ縮まっていきました。
料理の味を教わるようになり、雑談も増えて、今ではときどき私の愚痴まで聞いてくれます。
「娘みたい」その言葉は、ただの優しさではなく、私の存在を受け入れてくれた証だったんだと思います。
義実家は「夫の家」ではなく、「私のもうひとつの居場所」になりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.