今回は、知人のA子さんに聞いた「義実家との関係」にまつわるエピソードをご紹介します。義母の何気ない言葉に毎回イライラしていたA子さん。しかし、ある日、思いがけない出来事をきっかけに、義母の本音を知ることになったのです。
画像: 「また義母の口出しが始まった、、、」帰省してすぐ「帰りたい」限界の私 → 背後から義母がやってきて!?

また始まった義母の“口出し”

義実家に行くたび、私は緊張します。
義母は悪気なく口を出す人で、「まだ二人目作らないの?」「子どもにもっと野菜食べさせたら?」など、毎回モヤモヤする言葉を投げかけてきます。
夫は「気にしすぎだよ」と軽く言うけれど、私からすれば無神経にしか思えません。
今回の帰省も、正直気が重かったです。

我慢の限界だった帰省初日

案の定、初日から義母の言葉にストレスを感じました。
「A子さんはもう少し柔らかく笑ったらいいのに」なんて、余計なお世話です。
その日の夜、疲れ果てて一人で台所に立っていた私は、無意識にため息をついていました。
「もう帰りたい……」と心の中でつぶやきながら。
すると、背後から義母の気配がして、私は思わず身構えてしまいました。

台所で聞いてしまった義母の独り言

しかし、義母は私には話しかけず、小さくつぶやいたのです。
「A子さん、いつも頑張ってるの、わかってるんだけどな。上手に言えないわね、私も。」
私は驚いて振り返れませんでした。
義母はそのままそっとお茶を置いて、去っていきました。
その一言は、今までのどの言葉よりも、私の胸に刺さりました。

勝手に決めつけていたのは私だった

私は義母を“口うるさい人”と決めつけていたけれど、実は不器用なりに私を気遣ってくれていたのかもしれません。
自分の価値観ではかって、傷ついていたのは私の方だったのです。
次の日、私は少しだけ笑顔を意識して、義母に「お茶ありがとうございます」と言いました。
義母は照れくさそうに「ううん、冷めちゃってたでしょ」と笑いました。その瞬間、少しだけ、距離が縮まった気がしました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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