人との繋がりって不思議なものですよね。特に子育て中は、思いがけない出来事に直面し、誰かの手を借りる場面も少なくありません。今回は、ママ友との関係を通して大切なことに気づいたという、筆者の友人の体験をご紹介します。
画像: 「どうせママ友なんて一時の関係でしょ」と見下していた私 → 10年後に待っていた【思わぬ未来】

ママ友なんて、必要ないと思ってた

子供が幼稚園に入る前、私はママ友という存在に偏見を持っていました。
心のどこかで見下し、「どうせ子供の自慢話や夫の愚痴ばかりで、面倒くさい関係でしょ」と決め付けていたのです。

学生時代からの友達もいるし、仕事関係や趣味のつながりもある。
そんな中で、わざわざ“ママ友付き合い”をしなくても、自分はやっていける……そう思っていました。

だから、子供が幼稚園に入っても、他のママと深く関わることを避けていました。

想像以上の大変さ

ところが、実際に子供が幼稚園に入ると、想像以上に大変でした。

行事の準備や持ち物の細かなルール、突然の体調不良……。
夫も協力的ではありましたが、仕事の都合で頼れないことも多く、「誰かに聞きたい」「助けてほしい」と思う場面が日常的に起きるようになりました。

そんなとき、普段は距離を置いていたクラスのママが、さりげなく声をかけてくれたのです。

「大丈夫? 何かあったら言ってね」と優しく言ってくれた彼女の言葉に、心がじんわりと温かくなりました。

偏見が覆された瞬間

その日を境に、少しずつ周囲のママたちと話すようになりました。

最初は気を遣っていた会話も、自然と子育ての悩みや笑い話を共有できるように。
確かに自慢話が多い人もいるけれど、ほとんどのママたちは、同じように悩みながら子育てをしている“戦友”のような存在でした。

年齢も生活スタイルも違うのに、子供を通じてこんなに深い関係が築けるなんて、自分でも驚きでした。

偏見で心を閉ざしたままだったら、きっと気づけなかったことばかりです。

10年後の今

あれから約10年。
子供たちは中学生になり、育児のフェーズは変わりましたが、ママ友たちとの関係は続いています。

今では、ママ友たちは私にとってかけがえのない存在です。
年齢も経歴も性格も違うけれど、子供を介して知り合ったからこそ築けた絆があり、深い信頼関係が生まれています。

多様な価値観の人たちが集まるママ友の輪は、私の視野を広げてくれました。
似た者同士だけで固まるのではなく、様々なバックグラウンドを持つ人たちと交流できる、貴重な場です。

「どうせ一時的な関係でしょ」と決めつけず、人との繋がりを大切にしてきて、本当によかったと感じています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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