悠々自適の老後のはずが「離婚したから帰ってきた」息子が引きこもり1年。甘やかし過ぎた【親の末路】

老後の計画

私は定年退職した夫と2人暮らしです。
夫との仲は良く、これから一緒に旅行へ行ったり、趣味のDIYを楽しんだりしようと話をしていたのですが……。

ある日、結婚して県外に住んでいた息子がいきなり家にやってきて「離婚することになったから、帰ってきた。」と一言。
私たちの老後の計画は、ここからおかしくなり始めたのです。

離婚の経緯

息子に聞いても何も詳しいことがわからないため、仕方なくお嫁さんに話を聞くことにしました。
離婚の原因は、息子の浮気。
相手は同じ職場の人だったため、居づらくなって仕事も辞めてしまったというのです。

私は息子と話をしようと何度も声をかけたのですが、自分の部屋に閉じこもってしまって、一切話をしようとしません。
夫が「今はそっとしておこう」と言ったため、私はしばらくの間、見守ることに決めました。

息子の状態

しかし、家に戻ってきてから1年が経っても話し合う素振りすら見せない息子。
仕事もせず、部屋から出てくることもないのに、食事だけはしっかりとる有り様でした。

私はだんだんと息子の存在がストレスに。
夫もこの頃には「あいつは何をしてるんだ！」と私に当たるようになり、「甘やかして育てたのが悪かったんだ！」と私を責めるようなことを言い出したのです。

子育ての反省

ただ、夫も息子のことはとても甘やかしていて、欲しい物は何でも買い与えていたし、結婚してからも定年退職するまでは経済的に大きな支援をしていたのです。
息子のことで言い争うことも増え、悠々自適のはずだった資金も、目に見えて減っていくことに夫婦そろってイライラしていました。

その後も息子は一向に働くそぶりも見せず、我慢の限界を超えた私は、専門機関へ相談。
しかし、息子自身が非協力的な態度であるため、何も変化はありません。
夫婦で責任を押し付け合っていてもしょうがないので、息子はもちろん、夫ともきちんと向き合う必要があると思っています。

【体験者：50代女性・主婦、回答時期：2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。