働く女性にとって、家庭と仕事の両立はとてもハード。子供が幼い場合は、時短勤務を選択する人も多いのではないでしょうか? 今回は、時短勤務をしている知人の話です。自分より遅くまで働いているパート女性からの言葉に傷ついたと言います。
画像: 「正社員なのにズルい」「これだから子持ちは面倒」時短勤務の私への嫌味 → 救ってくれた『上司の言葉』

小学校に上がるまで

私は新卒から同じ会社で正社員として働いてきました。しかし、子供が生まれたのを機に時短勤務にしています。

子供は現在2歳。家族の時間を大切にしたいと思い、子供が小学校に入るまでは時短勤務にしようと考えました。上司に相談して、幸い理解を得ることができました。

パート女性からの嫌味

一方で、職場には私より遅くまで働くフルタイムパートの人が多くいます。最近、その中の一人のパート女性(Aさん)からの視線が気になってたまりません。

「正社員なのにパートより早く帰るなんてズルい」

私に対して陰口を言っているのが丸聞こえなのです。子供が熱を出し、早退した時もショックを受けました。

「また帰るんだ。これだから子持ちは面倒よね」

Aさんは大きな声で嫌味を言ってきたのです。私はAさんと業務のかかわりはなく、自分の仕事を頼んだこともありません。

ただ、私より勤務時間の長いパートさんたちが、早く帰る正社員の私を面白く思わないのは当然……。

そう思ってからは、周りから自分がどう思われているのかが気になって仕方がありません。子育てにも追われる日々を過ごしていく中で、正社員として働き続ける自信を失っていきました。

上司の言葉

精神的に追い詰められた私に、声を掛けてくれたのが上司でした。

「最近元気ないね。どうしたの? 話聞くよ?」

私は仕事の悩みを打ち明けることにしました。そして、上司は真剣に話を聞いてくれたのです。

「私も子育て経験者だから大変さは分かるわ。あなたがいなくなった穴は、必ず私たち上司がカバーするから安心して。Aさんには改めて私から話します」

その後Aさんに「Aさんに負担をかけたりはしないから、時短勤務を悪く思わないでほしい」と話をしてくれた上司。これを機に、Aさんが私に嫌味を言ってくることはなくなりました。おかげで現在も仕事を続けることができています。

自分の業務に関係あるかないかの問題ではなく、自分が帰ったあとも仕事をしてくれている人全員に感謝の気持ちを忘れてはいけないなと感じる日々です。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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