「お金がないなら、作ればいいじゃん!」
無邪気な息子の発想にニッコリするものの、お金の大切さを伝えなければ――。
思わぬきっかけから、A美さん宅で「お金の教育」が始まりました。
画像: ガチャガチャをねだる5歳の息子「お金がないなら、作ればいいじゃん! 」→ 予想外の行動に「笑った」

「お金、作ればいいじゃん!」

幼稚園の帰り、息子と一緒に立ち寄ったスーパー。
レジ横のガチャガチャを見つけた息子が、目を輝かせて「これ、やりたい!」と言います。

息子は目下ガチャガチャにハマっているのですが、最近お金を使わせすぎているかもな……と反省していた私は、「今日はダメ。お金なくなっちゃうもん」と伝えました。
お金の大切さは、今からきちんと学ばせなければと考えたのです。

すると息子は少し考えて、こう言いました。
「じゃあさ、おうちでお金作ればいいじゃん!」

無邪気な息子にニッコリ! でも、、、

帰宅後、息子は画用紙と色鉛筆を取り出し、何やら真剣な表情で工作を始めました。

しばらくすると、料理をしている私のもとに走ってきて、満面の笑みでピンク色の紙を見せにやってきます。
「見て見て! お金作ったよ!」
見ると、ピンクの紙に「10000」と大きな文字で書かれていました。

「これでガチャガチャできるでしょ?」と、得意気な息子。
私は、その無邪気さに思わず笑ってしまいました。

とはいえ、同時に「お金というものは、ただの紙ではない。大変な思いをして得るものなんだ」と教えなければ、とも考えました。

お金について教える、いい機会かも?

「わぁ、とっても上手にできたね! そのお金で、お店屋さんごっこしようか。でもね、本当のお買い物で使うお金は、紙では作れないの。一生懸命お仕事をして、頑張ったらもらえるんだよ」

どこまで理解できるかな? と思いつつ伝えてみると、「じゃあぼくも、お手伝いしたらもらえる? 」と息子。

これは、お金について教えるいい機会かもしれません。

少しずつ、学んでいこうね

その日から、簡単なお手伝いをしたらお駄賃を渡すことにしてみました。

息子は「今日はお皿あらった!」「洗濯物たたんだよ!」と、嬉しそうにお手伝いをしてくれます。
お金のために労働をすることや、その喜びを学んでくれているのを目の当たりにして、私もなんだか嬉しいです。

まだ幼い息子に、すべてを理解させるのは難しいかもしれません。
ですが、こうした小さな経験の積み重ねが、きっと彼の「生きる力」になる――そう感じています。

【体験者:40代女性・専業主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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