今回は、知人のA子さんに聞いた、駅での出来事をご紹介します。子どもを乗せたベビーカーを抱えて階段を下りようとしたとき、心ない言葉に傷つきかけた私を救ってくれたのは、思いがけない人物でした。
画像: 駅の階段で、ベビーカーで立ち往生!「邪魔なんだけど」舌打ちされ絶望 → 思わぬ『救いの手』に感謝

ベビーカーと階段、それだけで緊張します

その日は電車で出かけた帰り道でした。
改札を出ると、エレベーターが点検中。仕方なく、息子を乗せたベビーカーを抱えて階段を下りようとしたのですが、思うように動けず、後ろからどんどん人が迫ってきました。
ベビーカーはとても重く、子どもの荷物や自分の荷物で精一杯。
1人ではどうにもならず焦っている最中、後ろの若い男性が舌打ちをしながらこう言いました。
「邪魔なんだけど」

その一言に、心が折れかけて、、、

私は何も言い返せず、ただ「すみません、、、」と呟くだけで精一杯でした。
人の流れを止めている申し訳なさと、怒りとも悲しさともつかない感情が胸の奥に広がって、思わず下を向いて固まってしまいました。

通りすがりのおばあちゃんがまさかの救世主に

そのとき、階段の途中にいたおばあちゃんが、私たちの方を振り返って声を上げました。「子どもを育てるお母さんに、もう少し優しくできないのかい!」その瞬間、階段にいた人たちの空気が一気に変わりました。若者はバツが悪そうに黙り、別の女性が「持ちましょうか?」と声をかけてくれたのです。

小さな勇気が、大きな優しさを呼び起こす

私は、あのときのおばあちゃんの言葉と女性の優しさにどれほど救われたかわかりません。ベビーカーでの移動は本当に大変ですが、それでも誰かの一声で世界が変わるのだと実感しました。今度は私が、誰かに優しい声をかけられる人になりたいと、心から思いました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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