今回は筆者の知人が公園で見かけた、とある父子のお話を紹介します。息子の“好きな色”がピンクだと聞いて、「その色は男らしくない!」と怒る父親。その時、横から「あの、すみません」と声が……!
画像: 息子に「ピンクはダメ! 青が好きと言え!」と強要する父親 → 見かねた公園のママたちが、、、?

仲良く公園で過ごす父子。しかし息子が「好きな色はピンク」と言った途端……?

私は田舎住まいの年金受給者です。これは私がいつも散歩している、近所の公園で見かけた出来事です。

とある日曜日の午後、いつものように公園のベンチに腰掛け、風景や通行人をぼんやりと眺めていた私。その時、幼い男の子を連れた40代くらいの父親が目の前を通りかかりました。

仲が良さそうに会話する2人を微笑ましく見ていると、ふと父親が、息子に「好きな色はあるの?」と質問しました。それに対して、元気いっぱいに「ピンク!」と答える息子。

すると、それまで優しく微笑んでいた父親の顔が、急にしかめっ面に。父親は真剣に、「ピンクは女の子の好きな色だろう? お前は男の子なんだから、青や緑が好きじゃないとダメだ」と息子に言い聞かせ始めたのです。

それでも「えー……俺、ピンクがいい」と不満そうに渋る息子の両腕を揺さぶり、「ピンクはダメだ! 好きな色は『青』と言いなさい!」と強く言う父親。

(よそのお宅のことに口出しするのは気が引けるけど、さすがに黙っていられない。)私がベンチから立ち上がりかけた時、横から“とある人”が、父親に「あの、すみません」と声をかけたのです。

「昔はそうだったかもしれませんが、今は……」と父親を諭すママたち

父親に声をかけたのは、たまたまその父子のそばにいた【子連れママ集団】の一人でした。そのママは続けて、「昔は『男の子の好きな色=青や緑』というイメージが強かったですが、今はピンクが好きな男の子も多いんですよ」と父親に伝えました。

信じられないという顔で「え、本当ですか?」と聞き返す父親。すると他のママたちも口々に「ええ、本当です。だから無理に青や緑を好きと言わせなくて大丈夫ですよ」「息子くんの好きな色を、パパが決めちゃダメですよー」と父親を諭し始めました。

ママたちに圧倒されたのか、父親は「わかりました、すみません」と頭を下げながら、息子の手を引いて逃げるように去っていったのでした。

息子に“好きな色”を強要しようとした父親の行動は、良くなかったかもしれません。おそらくですが、息子を愛しているが故に「間違ったことは正さないと」と言う気持ちがいきすぎてしまったのでしょう。

今回の出来事で、あの父親が【子供の意思を尊重すること】の大切さに気づけていればいいなと思います。

【体験者:60代・女性・無職(年金受給者)、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

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