「痩せたね!」と言う言葉は果たして「褒め言葉」でしょうか?
ママ友に「いいなあ」と羨ましがられたものの、複雑な気持ちになったH子はつい本当のことを言って!? 筆者の友人H子が実際に体験したエピソードをご紹介します。
画像: げっそりした私に「痩せたの? いいなあ」しつこいママ友 →【本当のこと】を言うと、凍りついたワケ

スーパーで会ったママ友に「なんか痩せた?」

夕方、スーパーのレジ前でバッタリ会ったママ友D子さん。

いつも流行に敏感で、美容の話や人の噂話になると止まらない明るい性格のD子さんは、私の顔を見るなり
「あれ〜? なんか痩せた!? いいな、何したの!?」
いきなりテンション高く声をかけてきました。

やんわりかわすも、追求が止まらず

「え……特に何も」
とやんわりかわしても

「いや、絶対痩せたよ!? 顔が違うもん!」
「ファスティング? 酵素? 筋トレ系? 教えてよ!」
と話が止まらない。

実は、私は義父の介護で義実家を行ったり来たりしている生活でストレスを溜め、胃腸を悪くして食べられなくなり、ここ数ヶ月ずいぶん痩せてしまったのです。

しつこく聞いてくるので、我慢の限界に

そんな日々で、鏡に映る自分の顔を見るたび
「ずいぶん私、げっそりしてしまったなあ」
と落ち込んでいたので、正直あまりこのことには触れてほしくありませんでした。

それでもD子さんは
「ねえねえ、何してそんなに痩せたの? ずるいよー、私にも教えて!」
と明るく聞いてくるので、つい我慢の限界に。

本当の理由を伝える→顔色を変えたママ友

「実は最近、義父の介護でバタバタしてて、大変だったの」
「それで私も体調崩してしまって、しばらくごはんをちゃんと食べられなくて」
「痩せたっていうより、削れた感じ。だから落ち込んでたの」

そう言うと、D子さんの顔色がさっと変わり、
「まずいことを聞いてしまった」
とようやく気づいた模様。

「そうだったんだ、大変だねえ」
としどろもどろのD子さん。そして
「ごめんね、変なこと聞いちゃったかも……」
と小声で言って、そそくさと去っていきました。

見た目の話題はデリケートだと再認識

D子さんに悪気がなかったのは分かっているので、
「気まずい思いをさせて、申し訳なかったかな」
と思ったものの、痩せてしまったことを
「いいな」
と軽く言われるのは、やはりしんどかったです。

他人の見た目の変化について、こちらが「羨ましい」と仮に思えても、もしかしたら本人には深い事情があるかもしれません。

今回のやり取りを通して、
「見た目の話題って、やっぱりデリケートだな」
「私自身も、周りに対してうっかり言ってるかも。気をつけよう」
と改めて再認識したのでした。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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