我が子が学校へ行きたがらない。どんなにその気持ちを尊重したくても、胸がざわついてしまうのが親というもの。今回は筆者が経験した「胸がざわつく本当の理由」に気づいたエピソードをご紹介します。
画像: 「よその子にはイライラしないのに」学校を休みたがる次男に葛藤 → 先輩ママからの『鋭い一言』

学校を休みがちな次男

私の小学2年生の次男は、保育園時代から行き渋りの強い子でした。
決められたことをやりたくない、自由にやりたい、と言ってはよく保育園を休みたがりました。

小学生になったら学校へ行かないと言い出すのではないかとずっと心配していましたが、その不安は的中してしまいます。

特に月曜日や祝日のある連休明けなどは、「頭が痛い」と言って休みたがります。かなりモヤモヤしながらも、「無理やり行かせてもな」と思い、そんな時は休ませるようにしています。

経験のある先輩ママの話を聞いても

ある日、長期間不登校のお子さんを持つ保護者が集まる場があり、参加させてもらうことになりました。
ある方が「息子がゲームばかりして、昼夜逆転して朝起きられないことに悲観していたが、ゲームの大会で優秀な成績を収めてから、そうやって生きる道があるのかも」と希望を感じ、不安視しなくなってきたという話をしていました。

私はそれを聞いて「その子は学校を行かない選択をしながらも、自分の道を考えていたんだな」と感動したのですが、やはり次男のことを思うと気持ちが暗くなるのです。

その場で私は「私の息子は、イヤイヤ行くこともあれば、休む日もあります。だけどゴロゴロしてテレビを観たりゲームをしたりしている姿を見るとついイライラしてしまう」と話しました。

我が子のこととなると

不思議なことに、よその子が同じように行き渋りをして学校を休み、ゲームをしている話を聞いても全くイラつくことはないのです。むしろ「自分のやりたいことを守れて良かったね」「学校で疲弊するような繊細な心は唯一無二」などと思うのに、です。なぜこれを我が子には思えないのか、私は不思議でした。

おそらく自分の子には重い責任を感じていることや、「このまま休み続けて、大人になったらどうなるんだろう」などの未知の不安があるせいだとは思います。

先輩ママは「わかるよー」と言ってくれました。

自分の心のクセと向き合う

そして、その会の代表の方にこう言われたのです。

「何もしていないことを許せない」「努力しない自分には価値がない」というような考え方を、子どもに対してではなくまず自分自身に持ってしまっているのではないか? と。

確かにそうでした。何もしていない自分に対する無価値観がずっと私にはあったのです。

子どもを自分の分身のように感じ、自己投影しやすい存在であるゆえに、休む姿を自分に重ねてイライラしてしまうのはよくある、ということでした。

そうだとすると、まずは「何もしていない自分を許す練習」から始めていきたい、と思ったのでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。

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