家族が増えたり、成長したりして家族内の関係性が変わっていくことがありますよね。
今回は筆者の体験した、子どもたちへの態度が厳しすぎる夫への数年間にわたる苦悩と変化についてご紹介します。
画像: <夫はまるで監視員>幼い息子たちへの「厳しすぎる育児」に嫌悪感 → 夫婦関係を変えた『妻の言葉』

3人目を産んでから感じた夫の変化

私は小学生の男の子2人と、幼稚園児の女の子を子育て中です。それぞれ3歳差ですが、長女を出産してからというもの、夫が上の男の子2人に対するまなざしが徐々にキツくなりました。ときには、まるで監視員のような態度になることも……。

厳しすぎる夫の態度にウンザリ

息子たちがまだ小学生になるかならないかのうちから、夫は仕事で疲れているのか不機嫌なまま八つ当たりするように怒ったり、正論で厳しく追い詰めたりするような場面も出てきました。

まだまだ甘えたい息子たちに対し、妹が生まれたことによって、なかなか私に甘えさせてあげる機会が減っていることが申し訳なくもあり、夫のキツイ態度に「もう少し優しくしてあげてほしい」「この子たちだってまだまだ幼い子どもだよ」と説得する日々でした。そしてそんな夫をどんどん嫌いになっていきました。

必死の話し合いの末に

おそらく夫も親から厳しく育てられたため、同じようにしてしまうのかもしれません。しかしそれは私にとって到底受け入れられるものではありませんでした。

何度も話し合い、ときに衝突したり、優しくしてあげてほしいと泣きながら頼んだこともありました。

わかってもらえなければ離婚したいほど嫌悪感を持っていることを伝えようと思い、ある日、子どもたちが寝た後に夫婦で話し合いました。

私は言葉を選びながら夫に伝えました。

「子育てなんて大変な仕事、とても一人では頑張れない。だけど、きつい仕事って、誰か信頼できる人と一緒にやったら乗り越えられることあるよね? 大変なプロジェクトでも、一緒にやるメンバーに恵まれていたら、労い合ったり励まし合ったりして、どうにか乗り越えられるってことあるじゃない? 子育てで、私にとって信頼できる同僚でいてほしい」

そう言うと、夫は一瞬目を見開き、納得したような表情に。
それからというもの、ただ「優しくしてやってほしい」とお願いしていた頃よりも、息子たちに柔らかく接しようとする態度が感じられるようになったのです。

話せばわかる人ならば

かくいう私も課題だらけで、理想通りの子育てなどできてはいませんが、できるだけ子どもたちの幸せを考えながら暮らしたいものです。

そして、夫と話しているときに子どもたちから話しかけられても「今はパパの話を聞いているからちょっと待って」と言って、夫のことも尊重するようにしています。それもあってか、夫の機嫌が悪いことが減った気がします。

気は遣いますが、「話せばわかる人なんだ」ということがわかっただけでも、なんとか一緒にやっていけるような気がしたのでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。

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