今回は、知人のA子さんに聞いた、子育て中のある出来事をご紹介します。娘に初めて拒絶され、母親としての自信をなくしかけたA子さんが、思いがけないきっかけで親子のつながりを見つめ直す物語です。
画像: 「パパがいい!」と泣き叫ぶ娘に絶句! 母親なのに拒絶された私が気づいた『たった一つのこと』

ママじゃダメなの?

ある日、娘のM子が熱を出して保育園から呼び出しがあり、私は急いで迎えに行きました。
でも、私の顔を見た瞬間、娘は泣きながら言ったのです。
「パパがいい! パパじゃなきゃイヤ!」
その場で立ち尽くしてしまいました。看病に駆けつけた私より、夫を求める娘。
私は母親なのに、娘から“拒絶”された気がして、胸がズキズキと痛みました。

どこで間違えたんだろう

それから数日間、私は自分を責め続けました。
「私、何か間違ってた?」「愛情が足りなかったの?」そんな考えばかりが頭をぐるぐる回って、笑顔を作るのが苦しかったです。
夫は「気にしすぎだよ。たまたまだって」と言ってくれましたが、割り切ることなんてできませんでした。

小さな手紙

そんなある日、保育園から帰った娘が「ママ、これ」とお絵かきを渡してくれました。
そこには、私と手をつなぐ娘の絵が描かれていて、上には大きく「ママ、だいすき」と書かれていました。
私は思わず泣いてしまいました。
あんなに不安だったのに、ちゃんと娘の心には、私がいたんだと分かって、胸がじんわりあたたかくなりました。

親子の距離に正解はない

親として、いつも完璧でいようと力が入りすぎていたのかもしれません。
でも子どもは、気分で気持ちを変えるし、甘える相手も変わる。
大切なのは、「自分の存在がちゃんと届いている」と信じることだと気づきました。
今では、「今日はパパがいい」と言われても笑えるようになりました。
だって、私も娘の“たったひとりのママ”だから。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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