姑との距離感に悩むのは、決して珍しいことではありません。特に子供が生まれると、その距離は思いがけず縮まりがちです。
知人A子の場合、「孫からどう呼ばれたいか?」という些細な疑問から、姑の意外な一面に触れることになりました。
ちょっとした確認のつもりが、まさかの展開に!?
これは、筆者の知人A子の体験談です。
画像: <孫になんて呼ばれたいか問題>義母「なんでも良いわよ」でも実際は、、、【本音が見えた瞬間】に、クスッ

姑の呼び方が、なんだか引っかかった

娘を出産して間もないころ、ふとした拍子に姑の呼び名が気になりました。

義姉の子供たちが「あーちゃん」と呼んでいるのを聞いて、「あれ?」と思ったのです。

「お義母さんのこと、あーちゃんて呼ばせてるんですね」

と義姉に聞くと、

「母に『おばあちゃん』なんて言われたくないから、『あーちゃん』って呼んでって言われたの」

とあっさり。

実家の母は、兄の子供たちから『ばーば』と呼ばれているし、私は特にこだわりもなかったので、とりあえず直接確認してみることにしました。

「なんでも良い」は本当なのか

ある日、タイミングを見計らって姑に尋ねてみました。

「子供からどう呼ばれたいですか?」

返ってきたのは「なんでも良いわよ」の一言。

私は少し続けてみました。

「でも、お義姉さんは『あーちゃん』って言ってくれって頼まれたって言ってましたよ?」

その瞬間、姑の表情がピクリと動き、少し慌てたように言いました。

「そんなこと言ってないわよ! 孫たちが勝手にそう呼んだの! おばあちゃんでも別に良いのよ」

声のトーンが微妙に上ずっていて、気まずそうに取り繕っているように見えました。

「え、今の、ちょっと動揺してた?」心の中で小さくツッコミを入れつつ、「おばあちゃんでも構わないし!」という一言には、「いや、それ本音じゃないですよね」と心の中で返していた私です。

「あーちゃん」に決めた日

結局、私は娘に「あーちゃん」と呼ばせることにしました。どんな呼び方でも、姑との関係が穏やかであればそれでいい。平和が一番だと思ったのです。

そして、言葉を覚え始めた娘が初めて「あーちゃん」と言った日、「そうよ、あーちゃんだよ」と何度も繰り返し、目を細めて笑う姑。

その嬉しそうな姿を見て、私は心から「あーちゃんにして良かった」と感じました。

素直になれない、ちょっと可愛い人

姑は、おそらく「おばあちゃん」と呼ばれることに少なからず抵抗があったのだと思います。

でもそれを素直に言えないところが、少し可愛らしくも感じました。私も姑も、まだまだ遠慮がある関係です。

それでも娘の「あーちゃん」は、少しだけ私たちの間の空気をやわらかくしたように思います。

心の中で「呼んでほしいなら、素直にそう言えばいいのに」と小さく笑いながら、これからも少しずつ距離を縮めていけたらいいなと思っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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